3月の記事なので、すでに読まれた方も多いと思いますが、
『中学受験で急増“父能研パパ”の圧が子供を潰しかねない』
https://president.jp/articles/-/44464
こんな記事がありました。
受験をする当の子どもよりも、お父さんが一生懸命になってしまうパターンは、
昔からありましたが、コロナ禍でお父さんが家にいる時間が増えたことで、
その状況に拍車がかかっているというような内容です。
子どもの勉強にお父さんが積極的に関わった例は、サーパスにもあります。
誤解の無いように断っておかなければなりませんが、
その一例一例、全てが良くなかったという意味ではありません。
ただ、受験業界では、お父さんが子どもの勉強に過剰に関わると、
その関わりがマイナスに働くことが多い、
ということが、周知の事実となっています。
お父さんの教え方が上手であれば問題ないとか、
お父さんが怒りっぽくなければ問題ないとか、
そういうわけでもないんです。
例えば、お父さんの教え方が、丁寧でわかりやすいものだったとすれば、
塾の授業を聞かなくても、家でお父さんに聞けばいいや!
になる可能性が考えられます。お父さんに依存してしまうのです。
また、テストや模試の結果をデータ化して、偏差値の推移表を作ったり、
苦手な単元を洗い出して対策を取ったりしてくれるお父さんもいらっしゃいます。
学力が順調に伸びている子や、モチベーションの高い子なら
効果があるかもしれません。
しかし、逆の子ならどうでしょう?
その偏差値推移表や、苦手な単元の洗い出しが、たまらなく苦痛かもしれません。
無理やりなたとえですが、苦手な長ネギを、これでもか!とばかりに、
毎日毎日、克服するまで食べさせられるなんて、想像しただけで地獄です。
我が子のために、何か力になりたい。
出来ることは全部やってあげたい。
自分が知っていることは、あますことなく伝えたい。
これらの気持ちは間違ったものではないと思います。
一方で、なんでも親がやってあげるのではなくて、
それを誰か他の人に託すことも必要だと思います。
子どもにとっては、親以外の人を信じて、親以外の人を頼りにして、
成長していく経験も大切だと思います。
最後に、ポジティブな提案でしめたいと思います。
お父さんが子どもの勉強に早くから関わった場合、
最後の最後、追い込みをかけたいような場合でも、
もはや家庭として打てる手は何も残っていません。
しかし、お父さんが何もしてこなかった場合なら、
奥の手を残していることになりますよね!