受験が終わったばかりの6年生を対象に、
「中学準備講座」として、英語と数学の授業をしている。
英語の授業では、毎回、単語テストを実施しているが、
この点数の差がまぁ激しい。毎年、満点の子から0点の子までいる。
この点数に、受験時の偏差値や進学先との相関関係はほとんど見られない。
そしてまた、ある程度、小学生の間に英語に触れてきた子の中にも、
点数のよろしくない子はいるし、
受験が終わってから、ようやくアルファベットを書けるようになった子の中にも
満点を取る子がいる。
要は、中学に入ってからの勉強の出来は、
こういうところの努力や姿勢に表れるというシンプルな話だ。
ちゃんと追跡調査をしたことはないが、
この準備講座での単語テストで満点を取れない子が、
中学に入ってから、その姿勢を改めることなく、英語が得意になるとは考えにくい。
その姿勢が変わらないのなら、おそらく中学でも英語で苦労していると予想される。
こういう場面で、「勉強してるんだけど、おぼえられない!」と言う子は多いが、
それに対しては、「で?」「だから何?」である。
「どのくらい勉強したの?」
「まさか1時間とか、その程度で勉強したとか言っちゃってる?」
おぼえられないなら、おぼえるまでやるしかない。楽な方法なんてない。
単語をおぼえるのに時間のかからないタイプもいる。暗記の得意なタイプもいる。
だが、自分がそうじゃないなら、そうなるまでやり続けるしかない。
やり続けていくうちに、いつの間にか、
短い時間と少ない労力でおぼえられるようになる。
受験が終わって遊びたい盛り。
スマホも買ってもらって、友達とLINEを交換して、楽しくて仕方ないかもしれない。
だけど、だからこそ、受験前にできるようになった
「やる時は集中してやる」というメリハリを失っちゃうのは、もったいない。
勉強は勉強で、グッと集中してやっておきなさい。
できるようになるまで、やっておきなさい。