自分は大学受験の時、数々の誘惑に耐えて猛勉強した。
(小学生の我が子に向かって)
「もっと寝る間も惜しんで、一生懸命やったらどうだ!」
と言うお父さんお母さん!それは高校生だからできたことです。
自分の将来をある程度見据えることができていて、
大学に入ることが、自分にとってどれだけの意味があるか
を判断できる高校生だからできたことです。
自分にできたのだから、我が子もできるはずだ。
という考え方も危険です。
まず、時代が違います。育っている環境が違います。
外で遊んだ経験、映像が無い文字だけのものに触れている経験…
何から何まで違います。
それなのに、この考え方で行き過ぎると、
精神論重視の間違った体育会系のノリになってしまいます。
また、自分は勉強をあまりがんばらなかった。
我が子はそうなって欲しくない!と思って、
「もっと寝る間も惜しんで、一生懸命やったらどうだ!」
と言うお父さんお母さん!お気持ちはわかりますが、
自分ができなかったことを、子どもにだけ押し付けるのは無茶ってもんです。
志望校合格のためには、もっとやらせなきゃいけない!としても、
それ以上やらせると(その子が)壊れてしまうという境界線があります。
それは、気合いがあれば乗り越えられるようなものではありません。
言われるがままに言うことを聞いてくれている子どもでも、
あまり無理やりやらせていると、脳か心かわかりませんが、
身体のどこかに良くないものを少しずつ蓄積していきます。
大人だって、毎日プレッシャーをかけ続けられたら、ストレスが溜まります。
そしてそれが自分の容量を超えた時、心を病むのだと思います。
自分の意志でアクセルとブレーキを踏める大人に対して、
アクセルだけを無理やり踏まされ続ける子どもは…。
中学受験をクリアできたとしても、中学に入ってから壊れる子もいます。
腫れ物に触るようにする必要はありませんが、子どもは繊細です。
〇〇が苦手そうだから…と、勝手に購入した参考書をやらせることで、
今まで積み上げてきたものが一瞬で崩れることもあります。
不用意にかけたキツイ一言で、受験を辞めたいと言い出すこともあります。
子どもなりに、何にも考えていないようでも(←失礼?)、
不安と闘いながら頑張っています。
どうか温かく見守って、応援してあげてください!
なお、お時間がありましたら、過去の1月ブログも参考にしてみてください。