サッカー日本代表は残念ながらグループリーグ敗退という結果でした。
何人かの選手からは「優勝しか考えていません。」と優勝宣言まで出ていましたし、
テレビや新聞でも過去最強と言われていたので、
今回の大会に期待していた人はおそらく多かったのではないかと思います。
もちろん僕も期待していました。
FIFAランキングや過去の実績、あるいは他国の戦力と比較すれば、
優勝どころかグループリーグ突破すら難しいことは知っていました。
でも期待していました。
「どうせ無理!」と最初から切り捨てるのも、
「はいはい優勝ね。せいぜい頑張って!」と鼻であしらうのも、
頑張っている人に失礼だと思うから…というのもあります。
少なくとも、それぞれの選手がそれぞれ4年間頑張って
日本代表の座を勝ち取ったわけです。
負けたとしても外野に人間性まで批判されるいわれはないと思います。
でもよくよく考えるとそういうことじゃないんです。
それ以前に、本田や長友、長谷部や内田といった今回の代表選手達のことを
僕が単純に好きだったからだと思います。
「身の程知らず」とか、「大口たたいて…」とか、そういう批判をしている人もいます。
「20代中盤から後半にもなればもっと現実を見ないと…」
と言う大人の意見はわかります。
でも現実を見て、口は災いの元とばかりに無言でいるわけにもいかなかったでしょうし、
「グループリーグで一勝することが目標です。」
なんて言われても、盛り上がらないでしょう。
大口たたけばそれだけ批判にさらされるのを承知で「優勝する!」と宣言したのは、
自分たちを追い込むためでもあったと思いますが、
それ以上にこの大会に向けて頑張ってきた自分自身の努力への自信、
チームとしての充実度といった手ごたえがあったからだと思います。
結果的には、まだまだ世界の頂点は遠かったのかもしれません。
そういう意味では自信は過信だったのかもしれません。
でも若い人たちがそういう元気で前向きなことを言える空気が、
僕は好きです。
試合後の会見、一日たった日の会見での選手達の涙を見て、
(僕は何もできないんですが)勝たせてあげたかったなぁ…と、
そんな気持ちになりました。