以前から、塾の父母会などで、
「消しゴムはよく消えるものを選んで使ってください。」
なんてことを言うようにしています。
不思議と成績の悪い生徒に限って、
間違えた式などがよく消えない場面をよく目にしたからです。
消しゴムだけでなく、えんぴつの濃さ、2BなのかBなのかにもよりますし、
筆圧によっても消えやすさは違いますので、一概には言えませんが、
せめてよく消せるものが良いかと思うからです。
ところが、最近はそれ以前の問題として
「間違えたとこは消しゴムを使って消しましょう。」
なんて注意することが増えています。
最近の子はなんていうことは言いたくないですが、
いやいやな気持ちで勉強をしている子は何かと面倒なことを嫌がります。
もっといえば、たいしたことがなく思われる作業さえも
面倒な作業に捉えてしまいます。
消しゴムを使おうとしないその気持ちがすでに
成績を伸ばさない理由になっていると思います。
サーパスの本格的な授業は4年生からです。
勉強に関するカリキュラムはそれで十分間に合います。
でも、その前に何をすべきかということであれば、
それは前倒しの学業ではなく、勉強に対する姿勢に思えます。
勉強が嫌なものになってしまっている場合、
それを取り除くことは塾であっても大変です。
本当に勉強が嫌なものかなんて実はわからない場合も多いと思います。
楽ではない、楽しくない=嫌、面倒くさい。といった感じに思えます。
叱ることも時に必要ですが、頑張れた時に褒めて欲しいと思いますし、
勉強が嫌にならないように仕向けてくれたらと願います。
受験まで3か月を切りました。本当に合格したいと感じた時、字はきれいになります。
当たり前ですが、間違えたものが残っていたら、
もったいないミスをしてしまうかもしれませんから
消しゴムは使うと思います。
自分の書く文章や式、図にこだわりが持ててこそ、
合格が近づいてくれるのではないのでしょうか?