前回のブログで、「理由の1つは」と書きました。
では、2つ目は何なのか?と気になった方もいらっしゃるでしょう。
それは、人の話を「聞く」練習と、自分で「取り組む」練習のためです。
まずは、「聞く」ということについて。
低学年の子でも、算数の問題を自力で解き切ることのできる子がいます。
もしかしたら、本人も「自分は算数が得意だ」と思っているかもしれません。
もちろん、そのままずっと算数が得意な子もいます。
一方で、学年が上がるにつれて、算数が得意教科ではなくなってしまう子もいます。
では、その違いはどこにあるのでしょうか。
私は、人の話を「聞く」という習慣・意識があるかどうか、
ここにポイントがあると思っています。
得意げな鼻っ柱を折ろうという話ではありません!(笑)
ただ、先生が、「こういう考え方もあるよ」「こうやって解く方法もあるよ」
「計算ミスを防ぐためには、こういうことを書いておくといいよ」
とアドバイスをしたとき、それを素直に聞いて取り入れる子と、そうでない子。
この違いは、先々、大きな差になると思いませんか?
先生が話していても、そちらを見ようともしない子。
話は聞いているようでも、自分のやり方を変えようとしない子。
低学年では、こういう子も少なくありません。自分で問題を解けますからね!
本人としては、わざわざ先生の話を聞く必要を感じないのかもしれません。
でも、最初は自力で解けなかったけれど、先生の話を一生懸命に聞き、
考え方を吸収していく子がいます。
そういう子が、学年が上がってから伸びてくることは、十分に考えられますよね。
例えば、計算の先取り学習をしている。だから、今は塾に通う必要がない。
確かに、そういう考え方もあると思います。
別に、早くから塾に通わせないと手遅れになりますよ!と煽りたいわけではありません。
ただ、例えば、5年生にもなると、授業で1つの考え方を説明するのに、
5分、10分、あるいはそれ以上かかることもあります。
3年生の授業であれば、そこまで長い説明になることはありません。
つまり、比較的短い説明を聞き、理解し、自分のやり方に取り入れる。
そういう練習を、少しずつ始めていけるわけです。
今勉強ができることと、勉強の仕方をもっとよくしていけること。
この2つは、似ているようで、実は別のことなのです。
次に、もう1つの「自分で取り組む」ということについて。
こちらは、どちらかというと、これまで受け身で過ごしてきた子に向けた話です。
黙って待っていれば、クラスの誰かが答えを言ってくれた。
分からなくても、お父さんやお母さんが助け舟を出してくれた。
それで何とかなってきた子もいるでしょう。
ただ、これから先、勉強していく中では、自分で考え、自分で手を動かし、
自分なりに答えを出そうとすることが必要になります。
そこで、少しずつ、自分でできることを増やしていこう!とするわけです。
できることが増えてくると、勉強は楽しくなりますからね。
もちろん、何でもかんでも自分でやりなさい、と突き放すわけではありません。
本当に困っているときには、隣でサポートします。
一方で、自分で考える機会を奪ってしまいそうなときには、
「そこまで合ってる!」「いける、いける!」と、応援する側に徹することもあります。
教えれば済むことでも、あえて教えずに見守る。
大人が手を出せば早く終わることでも、子ども自身がやり切るのを待つ。
そういう時間が、勉強には必要だと思うのです。
4年生以降は、中学受験に必要なカリキュラムを進めていくことが、
どうしても必要になります。学ぶ内容も増えますし、
授業で求められることも変わってきます。
だからこそ、いきなり大きな波に乗せるのではなく、
その前に、小さな波、穏やかな波で練習しておく。
人の話を聞くこと。
自分で考えて取り組むこと。
必要なときには人の助けを借りながら、最後は自分でやり切ること。
こうしたことに少しずつ慣れておくために、
サーパスでは3年生の秋から授業を始めているのです。
