算数でいえば「場合の数」という単元は、先の話がよく当てはまる。
カリキュラムの進みが早い塾なら、4年生ですでに本格的に教わることもある。
塾によっては、「C」とか「P」とかを使って教えるところもあるようだ。
そして、その単元のテストが実施されて、クラス替えが行われるから、
その塾に子どもを通わせている親御さんは、「難しい!」と感じながらも、
「でも、これを今解けなきゃいけないんでしょ?」
と、我が子に「場合の数」の学習をさせるのだと思う。
だが、4年生や5年生の(子を持つ)お母様に、
「場合の数が苦手です。どうやったらできるようになりますか?」と聞かれたとしたら、
「まだ難しいと思います!」「できなくてもいいですよ!」僕ならそう答える。
どの塾でも、どの(算数の)先生でも「場合の数」が難しいのは百も承知で、
4、5年生時にマスターしなきゃいけない問題ではないと(本当は)思っている。
できるようになるには、平たく言うと『大人度』が必要なことを知っている。
すなわち、精神的に成長してこないと、「場合の数」は正確に解けないのだ。
丁寧に調べ上げる、場合分けする、計算も丁寧に、解き進めながらの確認も丁寧に、
なんてことを、4年生や5年生がそうそうできるわけがなくて、
本気で合格したい!と思えた6年生でやっとできるかどうかなのだ。
しかし難しいのは、別に今できなくてもある種当然なのに、
それによってテストが行われ、クラスまで替えられてしまう塾が多いので、
勉強するしかないという環境に追い込まれてしまっていることである。
ここで最初の例(成長を信じて待つ①)に戻るが、
例えば、授業で場合の数の問題を10コ教わったときに、
10コ全てをできるようにしよう!と思わなくていいという話をしてきた。
では、(場合の数を)難しい、よくわからない、できるようになる気がしない・・・
授業を聞いている時点でそう感じてしまった場合にどうしたらいいか。
(繰り返しになるが)僕らは、今の時点でできなくてもいいと考えている。
4年生のときなら、5年生になったら授業でまた教え直すからいいさ!
5年生のときでも、まぁまだ早いよね、6年生になってわかるといいな!
と思っている。もっと言ったら、
6年生で再度授業したときでさえ、結局は本人に自覚が出てからが勝負だから、
最後は個別対応しかないな!と思っている。
だが、それはこちら(教える側)の話。
生徒にわかってほしいのは、0と1とではだいぶ違うぞ!ということ。
10コ全部できる必要はなくても、途中で投げ出して0で終わってはほしくない。
また、1と2でもだいぶ違うし、半分できたらゴールの方が近い。
ちょっとうまくいかないことが続くと、もう無理!場合の数苦手!と
全部放り出しちゃうのではなくて、できるところまでを頑張ってほしいと思う。
その頑張る気持ちがあったら、その日にできたところまでが、ちゃんと力になる。
