サーパスの漢字テストの採点基準は厳しい。
サーパスのことを知らない方が想像されるであろうレベルよりも、はるかに厳しい。
今どき、小学校の漢字の採点は甘々だと聞いているが、それに慣れた子なら、
「なんでこんなに厳しいんだ!合ってるじゃないか!」とキレたくなるかもしれない。
この「漢字の採点の厳しさ」に関して、
いわゆる国語の苦手な子や、漢字の嫌いな子、
覚えものが苦手な子や、そういうコツコツ勉強が嫌いな子からは、
不平不満が多くなるのは毎年のことで、想定内というか、まぁそうなると思う。
だが、不平不満が出るからとか、採点が厳しすぎるとやらない子が出てくるからとか、
そういう理由で、採点を適当にしたり、基準を甘くしたりはしない。
漢字をやりたくない子がいてもいい(漢字をやらない自由はあっていい)が、
やりたくない子に合わせて、ルールをなあなあにするのは違う。
それで、「漢字を正確に覚えよう!」「せっかく練習するなら、漢字をまずよく見て!」
と、ひとまずアドバイスするのだが、「覚えてるよ!」「やってるよ!」「見てるし!」
と、キレ気味の言葉が返ってくるか、返事さえもない(苦笑)。
そして、テストでは書き殴りの字でもって、「やりたくない!」気持ちを表される。
一方で、国語が得意な子や漢字を好きな子、
あるいは、(サーパスに入ってから)そこにやりがいや面白みを感じた子は、
その採点の厳しさを、先生との勝負と捉えて楽しめるようになる。
そして、そのご家族からも、この厳しい採点に感謝していただける。
「こんなに一人ひとりの答案を細かく見るなんて先生も大変でしょうに!」
「親が丁寧に書くように言っても聞かないので、ありがたいです!」
「サーパスに入ってから字が綺麗になりました!」と言っていただける。
漢字テスト1つとっても、気持ちや姿勢の差が如実に出る。
そして、これが1年2年、3年と続けば、ものすごい学力の差になる。
たかが漢字と侮るなかれ。
新出漢字を初めて見たとき、そしてそれを覚えようとするときに
注意力、集中力を高めることができれば、その力は他のことにもいきる。
1つの漢字につき、5つ程度の例題(熟語など)が予習シリーズには載っているが、
それを5つもあって大変だと思うか、1度の勉強で5倍の効果が出せる!と思うかで、
勉強に臨む意識が違う分、成果も変わる。
そして、漢字の勉強を継続できるようになったとき、その継続力は大きな長所となる。
また、「どうせやるなら、雑にやらないで、最初から丁寧にやる!」というのは、
漢字に限らず、勉強にも限らず、とても重要なポイントだと思う。
僕は、コスパ・タイパという言葉も、そこに価値を置く風潮も全く好きではないが、
「最初から雑にやらずに丁寧にやる」というのは、最強のコスパ・タイパだと思う。
