2月1日に、本命(第一志望)校の入試を受ける人は多い。
東京、神奈川では、2月1日に多くの学校の入試がある。
しかも、親御さんが小学生だった時代とは違って、
最近は入試当日に合格発表をする学校も多い。
だから、入試の初日に第一志望に合格して、1日で受験終了!という子もいる。
しかし、初日で受験を終えられたら、(親御さんも含めて)
すぐに肩の荷を下ろせて最高だと思うけれど、そこに過剰な期待を寄せてしまうと、
そうじゃなかったときには、気持ちの落差が大きくなってしまうと思う。
中学受験は毎日続くので、初日に大きく気落ちしてしまうと、
翌日以降のコンディションやテンションにきっと影響が出る。
だから、初日の第一志望に向けて気持ちを盛り上げることに反対はしないが、
「初日で合格できたら、1日で受験勉強から解放されるね!」のような声掛けは、
諸刃の剣であると思っている。
もちろん、2月1日に受験を終えられる子は、サーパスにも毎年いる。
第一志望校に合格して受験を終えられたのだから、
本人もご家族も大いに喜んで、そして安堵されていることだろうと思う。
僕らにとっても、最高な結末と言っていいと思う。
だが、時を同じくして、初日で受験を終えられた方には知りえない物語が始まっている。
中学受験は第一志望の合格率が約3割なので、(かなり雑な論理ではあるが、)
初日で受験を終えられる子は、多く見積もってもせいぜい3割。
大半の子が翌日も入試を受けに行く。そして、その中には、
初日にお守り校に合格して、2日以降の本命校に挑むという子もいるが、
逆に、本命校や第二第三の志望校に(この時点ですでに)届かなかった子もいる。
つまり、2月2日以降の受験には、
初日の不合格を知って涙した子、心が折れそうになっている子、疲労困憊の子、
あるいは、気丈に振る舞われているお母さんやお父さんがいらっしゃる
ということである。
もちろん、ご家庭がそんなハードな数日間を過ごしたいと願ったわけではないから、
そうならないに越したことはないのだけれど、先にも述べたように、
中学受験は受験生の3割しか第一志望に合格できないのだから、
入試が数日間に渡って続いてしまうのは、よくあることである。
データ上でも、大半の人が2日目以降も受験をすることになるのだから、
そのための準備、シミュレーションはしておかれた方がいい。