質問した方がいいのは、大人はもちろん、子どもだってわかっています。
でも、最初は質問できない子ばかりです。
色々な理由があると考えられます。
先生が怖い
なんとなく怖い
恥ずかしい
こんなものもわからないの?と思われたくない
何を聞いていいかわからない
(授業を聞いていなかったなどの)後ろめたさがある
めんどくさい
そんなことより遊びたい、お喋りしたい、本を読みたい
(聞かなくても)なんとかなる気がする
まだいい、いつかする
自分の解き方でも解けたから質問しなくていい
答えが合ってたんだからいいでしょ!
こんな感じでしょうか。いくつか複数当てはまる子もいるでしょうね。
でも、最終的に、希望した学校に合格していく子たちは、
これらのハードルを乗り越えた子たちであると思います。
逆に言えば、こう思っている子が、そのまま受験を迎えてしまったら、
厳しい結果になってしまう可能性が高まるのではないかと思います。
今、質問できないからと絶望する必要はありません。
冒頭に書きました通り、最初は質問できない子ばかりです。
ただ、よろしくないのは、質問できないからと、親が教え込んでしまうことです。
100歩譲って、中学受験だけなら、対処できるかもしれませんね。
でも、中学入ってからも、ずっとそのままだったら大変です。
どうやったら目の前の問題を解決できるかを考えて、工夫できるように。
具体的には、親(家族・親戚)以外の人をうまく頼れるようになることが、
実はかなり大切なことなのではないかと思っています。
じゃぁ、親は家で何をしたらいいの?と聞かれそうですが、
それはまさに今述べたことの後押しをしていただくことだと思っています。
親が子どものことを大切に想っているのは、当然と言えば当然ですが、
でも、いつまでもそれだけで生きていけるわけではありません。
「ウチの子には、こんなに良いところがあるんです!」
と、就職活動で(親に)助けてもらうわけにはいきません。
できないことがあることは恥ずかしいことじゃない
わからないことを聞くことも恥ずかしくない
恥ずかしいのは、わからないことをわかったフリをして過ごすこと
できないことをできないままにして平気なこと
質問の仕方がわからないなら、そう言えばいい
これからの人生、たくさんの人の力を借りて生きていくことになる
そして、それでいいんだ
これくらいの後押しを、そっとしてくれたらいいと思います。