僕は、サッカー元日本代表の本田選手のことが好きである。
自分の追い込み方、掲げた目標の達成度、僕には全く真似できないが、
だからこそ、すごい人だなと思って見ている。
だが、過去のことをほじくり返すようで申し訳ないが、
数年前の「学校の宿題なんて嫌ならやらんでいい」
と発言したことについては、正直賛同できない。
僕が賛同できないのは、宿題の是非とか価値とか、そういうことではなくて、
現場で一生懸命に子どもに向き合っている先生の立場や想い、あるいは苦労が、
軽んじられてしまっているように聞こえるからだ。
本田選手が、一個人として思っている分には問題ないと思う。
だが、彼ほどの有名人であると、世の中の人、特に子どもたちに
大きな影響を与えられてしまう。
そうすると、先生がどんなに頑張ったところで、その頑張りは
言ってみれば部外者の人間が、対岸の火事のように言った一言で、
吹き飛ばされてしまう。
今のコロナの状況についても、常々思っているのだが、
ワクチンやマスクについて、お医者さんでも専門家でもない人の中に、
随分と偉そうに「効果がない」と言い切っている人がいる。
そういうのを見ると、何の研究もせず、何の論文も読んでいないド素人が、
どういう根拠のもとでその発言を!?と驚いてしまう。
僕は、ワクチンの効果やマスクの効果がどのくらいあるのか、
正確なところはわからない。わからないけれど、わからないからこそ、
その効果について、知ったようなことは言えない。
だが、少なくとも、現場で働く医療従事者や専門家のおかげで、
自分や、周りの大切な人が、日常を大きな不安もなく過ごせているのだと思っている。
その、大変な役割を担ってくれている人たちに、
どうして感謝できないもんかね?と不思議でならない。
まぁ、学校にも変な先生はいるかもしれないし、
お医者さんに対してもヤブ医者という言葉があるわけだけれど、
だがしかし、その道の専門でもなんでもない部外者が、
妙に高いところから知った風な口を聞いてくることに関しては、
「プロをなめんな!」というところなのだと思う。