話を戻します。
聞かれていることを理解することや、新しい知識・やり方を教わること=トラップだと考えてください。
トラップが未熟だと、知識に振り回されて聞かれてもいないことを答えがちです。
それでも、無理にシュートを打ち(それしか選択肢がないため)、貪欲にゴールを狙います。
もちろん、そんな状態で打ったシュートでゴールを奪うことは難しいです。
そこで、本来であればトラップについて改善するようにアドバイスを受けるべきなのですが、一人で勉強をしているとシュートをうまくしよう!という発想に辿り着きがちです。
ひたすらに問題を解き続けるのです。
こうして理解が出来ないまま問題を解き続けることで、ますます頭が固くなるのです。
そうならないように、サーパスでは4年生のうちから思考を狭めない指導を心掛けています。
柔らかい思考が身についていれば、しっかりとした芯を通すことはそれほど難しいことではありません。
その子が持つ柔軟な発想を受け入れつつ、情報の強度にグラデーションをつけてやればいいのです。
すると、本来の柔らかさを失うことなく、押さえるべきところを押さえられるようになります。
こうなると、プランAで答えられない問題にぶつかっても、プランBを引っ張り出せたり、ときにはプランXをひらめく余裕すら持てるのです。
こうした姿勢が身についていれば、あとは努力次第。
皆さんが想像するような受験勉強の開始です。
まっすぐ勉強に向き合う、という本来の姿で受験期に入れます。
3年生や4年生というと、受験まで余裕がある時期です。
点数やクラスということよりも、こうした姿勢を身につけてもらう大事な大事な時期だと思います。
そもそも、受験をするかどうか悩んでいらっしゃる場合もあるかと思います。
サーパスで過ごす時間は、子どもたちのしなやかな成長の一助となれる機会ですので、純粋な気持ちで飛び込んできてもらえればと思います。
勉強をすればするほど、固くなる。
その真意について、少しでもイメージを持っていただけたらと思います。