やりたいことが分からないのは…

やりたいことは特に無いけど、やりたくないことならたくさんある。

就職活動をはじめると、否応無く今までの自分と向き合うことになります。理系の学生など、最初から専門的な分野を専攻しているとピンと来ないかもしれませんが、文系の学生のように、就職先の幅が広い分野を学んでいると、普段の生活だけではなかなか自分を見つける機会も少なく、なんとなく日々を消化しがちです。

果たして、これからは何を軸にして行動すればいいのだろう。

自分を掘り下げる作業を進めていくと、上記のような事実にぶつかることも少なく無いと思います。

 

12月は企業の合同説明会などが始まり、大学生の就職活動が一気に熱を帯びる時期でもあります。
今年はどうやら売り手市場とのことで、就活生には本当の意味で自分に合った企業に出会えるチャンスかもしれません。
是非とも良縁を掴んでほしいと思います。

 

そのためにも、自分のやりたいことをしっかりと見つけてほしいなと思います。

しかし、それは就職活動期間中にあわてて考えるのではなく、できればもっと前であってほしい。具体的には中学から大学卒業までの期間こそ、自分を見つける期間であってほしいと思います。モラトリアムとされている期間ですね。

もちろん、中学から高校までは、偏差値の高い大学に入るための6年間、と考えることもできます。

最初からそうした高い目標を持つことが悪いとは思わないのですが、その過程にも目を向けてみると、あとからでは取り戻せない貴重な経験が数多くあることに気づくはずです。学校行事も部活動も勉強もそうです。ですが、勉強が受験という側面からではなく貴重なことだと気づくのは、大概が大人になってからではないでしょうか。

こんな言葉があります。

 

勉強するから、何がしたいか分かる。勉強しないから、何がしたいか分からない。

 

これは北野武氏の言葉ですが、個人的には、もっと早く出会いたかったと思わせる言葉です。
何がしたいか、というのは単純に考えれば、科目や単元ごとの直接的な延長線上にあるものです。物理が好きなら工学系、化学や生物だったら医歯薬系、地学は気象予報士や地質学者。宇宙飛行士もあるかもしれません。こうした好きな分野を知るためにも、幅広く多くのことを学んでいくことは大事なことになります。

他にも「自分があきらめないこと」を考えてみるのも、自分のやりたいことを見つける一つの方法かもしれません。

何度も失敗しているのに、まだ立ち向かう気持ちがあれば、それは十分な才能のような気がします。自分の望んだ環境に身を置いたとしても、うまくいかないことはつきものです。むしろ、うまくいくことの方が少ないでしょう。逆境の中でもあきらめずに、建設的な行動をとれることは、物事を好転させるための最大の秘訣かもしれません。

他の人はそうでもなさそうだけど、自分にとってはおもしろい!と思えることも立派な才能です。

そうした小さな才能の積み重ねの先には、どんな道があるのか。
普段の勉強も、勉強のための勉強ではなく、自分探しという目線を持つとわくわくしませんか?