10期生 Bさん

中学受験の勉強を始めたのは5年生の春期講習でした。
もともと公立の中学校への進学を考えていましたが、
地域柄、受験する子が多く、学校のテストや成績でも大差が出てきて焦り、
受験するかしないかはゆくゆく考えるとして、
土日祝日のサッカーチーム活動に支障が無かった他塾に入塾しました。

しかし、中学受験をしないかもしれないという気持ちで、
受験勉強は乗り切れないということを後々思い知ることになります。
本人が勉強をやめたいと言うことは無かったので受験する方向に絞られていき、
一方で、親含め初めての中学受験でわからないことや不安は募り、
勉強内容もみるみる高度になり本番も迫ってくる。
他塾ではそれらがうまく消化できなくなり、
6年生が近づく5年生12月になって、藁をもつかむ思いでサーパスに駆け込みました。

 

加瀬先生が、面談当日の授業に体験に来たらと言ってくださり、
本人は体験した日からサーパスに通いたいと言いました。
それまでの塾でも楽しそうにしてはいましたが、
また違った勉強に対する前向きな興味を感じました。
その顔を見て、サーパスで最後までやりきることに賭けようと思いました。

 

今思えば、5年生から受験勉強を始めたのは遅かったし、
さらに、サーパスに入ったのがその冬というのは、
勉強面や精神面、準備の面など、色々な意味で遅すぎました。
しかしエンドの決まっている限られた時間の中で、試行錯誤しながら走り続け、
受験という大きな山を本人の力で乗り越え、一つの結果を出せたのは、
最終的にサーパスに居られたおかげと心から感謝しております。

 

数多ある塾や方法の中で、どの選択が良かったか、いつ始めるのが良かったかは、
結局わからないし個人差もあります。
ですが、私共がサーパスに居られて良かったと思うのは、
全ての先生が、勉強だけのプロでも子育てだけのプロでもなく、
真の『中学受験のプロ』だと感じるからです。

自分が経験してきた高校や大学受験では、
目標に対して勉強の仕方やツール、塾や予備校を選択し、
それらに合わせていくことによって目標に近づくということが、
自らできるようになっていると思います。
ところが小学生は、高学年になれば、
だいぶ自分のことが出来てわかるようになっているようでいて、
実際にはまだまだ子供で、中学受験を乗り越えるには、
あらゆる局面で正しい道を示して導いていく必要があると痛感しました。
それを熟知しているのがサーパスの先生方です。

親にとっても初めての中学受験だったりすると、
子供同様にわからないことだらけで、
これまた高校大学受験とは全然違うということに徐々に気づいていき動揺します。
そこでどの塾でも保護者会や面談などがあると思うのですが、
サーパスはとにかくきめ細かいのです。
保護者会の内容を咀嚼して、疑問や個別の事柄は面談で補完するようにすれば、
非常に納得感があり、前に進む原動力になります。
思春期にさしかかる子供のことがわからなくなってくる時に、
先生方はよくここまで子供のことを理解していらっしゃると驚かされます。

 

この中学受験の2年間はコロナとの闘いと並行していましたし、
我が家にとっては壮絶な介護との闘いの日々でもありました。
最後は変異株が猛威をふるうなど、あらゆることが重なって、
受験を乗り切れるかどうかわからない状況まで追い詰められていましたが、
サーパスの先生はいつも冷静でした。
情けない話ですが、本人以上に親の気持ちや考えがブレる中で、
先生に少し相談すると、それを見抜いてか、貫く道はこちらだと、
そっと教えてくださっていた気がします。
ハッと気付かされることも度々で、その道を踏み外さずに、
何とか子供に受験を乗り切らせてやれると信じて進みました。
このようなサポートをしてくださる塾というのは、他にはなかなか無いはずです。

 

受験の終わりとともに通塾も終わってしまうと思うと、
子供も親もとても残念に思っています。
ただ、子供に対しては将来の宿題を出してくださっていて、
進学する学校でトップをとる!と、本人はそれを実現して報告する気でいます。
それも含めて、サーパスや先生方との関わりはこれで終わりでは無いはずだし、
通塾していた期間や教わった内容以上に、
経験や人間性を育ててくださったことは、息子の生涯の宝です。

本当にお世話になりました。ありがとうございました。