手紙を書く際、あるいはブログを書くような際に、
書き出しの言葉が決まらなくて、サッと取り掛かれないことがある。
出だしが決まると、案外スラスラ書けるもので、
数百字、数千字でも、短時間で一気に書きあげられたりするのに、
最初のたった一行、最初のたった一言には、神経を多く使う。
また、一気に書き上げた後で、気を良くして、最初から読み直してみると、
書きたかった思いとちょっと違っていて、どうもしっくりこないということも多い。
修飾語の位置や、「てにをは」のどれを使うかでも印象は変わるし、
話を広げ過ぎたり、たとえ話を使ったりしたことで、
言いたいことが端的に伝わりにくくなっていることもある。
誰かの喋っていた言葉や、書いた文に触発されて書いた文章の場合は、
きちんと咀嚼できていないこともある。
出だしの一言に工夫がなければ、
そこから先を読みたいと思ってもらえないかもしれないし、
仕上げの時の「推敲」がいい加減であれば、大袈裟に言うなら、
「画竜点睛を欠く」ことになる。
要するに、例えば手紙を書くということにおいても、
取り掛かる時と、仕上げの時が最も大変で、
そこに時間とエネルギーを必要とするということである。
このことは、なんとなく勉強にも当てはまるのではないだろうか。
取り掛かる時が最もめんどくさい。何から始めようかと悩む。
教科書のページを開いてはみるものの、何をすればいいかわからないとか、
どうもヤル気が起きないとか、こういうタイプ、いっぱいいるんじゃないか。
大人の書く手紙であれば、普通、時候の挨拶から書き始めるが、
そのように、勉強する時は〇〇から始めると決めてしまうのがいい。
スポーツ選手が、練習する際に、必ずストレッチから始めるように、
勉強のルーティンを決めてしまえばいい。そうしたら悩む必要がなくなる。
何をやるか悩まないようになると、めんどくささは減るものである。
どうしても眠い時、歯磨きをめんどくさく思う人はいるかもしれないけれど、
磨き始めてもなお、あぁ面倒だと思いながら歯を磨く人は少ないように思う。
勉強を始める時の腰が重い状態を解消できたら、
次は、その日の勉強の終わらせ方も工夫してみるといい。
勉強を終わらせるタイミングは、その日の状況によって、様々あるだろう。
夕飯の時間になった、お風呂に入るように言われた、などなど。
だが、例えば、問題を100問解いたけれど、
答え合わせをしていない状態だったら、全部間違えているかもしれない。
テキストを見ながら漢字を何回も書いたけれど、
書いただけでおぼえていないかもしれない。
これでは、時間をかけただけ。手紙でいえば全て書き直し、ボツである。
やった勉強の確認、見直しをする。自分でテストしてみる、など、
その日の勉強の終わらせ方を工夫してみるといいと思う。
明日からサーパスはお盆休みに入る。
勉強の始め方、終わらせ方についてのアドバイスがいきるといいなぁ。