あまりにも有名な話なので、御存知の方も多数いらっしゃると思いますが、
「ノミとコップ」のお話と、「ゾウと鎖」のお話をご紹介します。
① 「ノミとコップ」
ノミの大きさは1mm~3mmくらいですが、
その小さな体で、自分の体長の150倍くらいの高さまでジャンプできる
と言われています。
ですから、2mmのノミを、高さ20cmくらいのコップに入れても、
(2mm×150=30cm跳べるので)平気で飛び出してしまいます。
そこで、今度はこのコップに蓋をしてみます。すると、
ノミはジャンプしても、蓋にぶつかってしまって、外には出られません。
ジャンプしても蓋にぶつかるだけで、外には出られないと学習したノミは
その後、蓋を取っても、コップから外に出してあげても、
低くしか跳べないノミになったというお話です。
② 「ゾウと鎖」
子どものゾウを鎖に繋いで育てます。
まだ体が小さく、力も弱いので、鎖を引きちぎることはできません。
そのうち、この鎖からは逃げられないと学習していった子どものゾウは、
大人になって、本当は鎖を引きちぎれる力がついていても、
もう逃げようとはしなくなるというお話です。
このお話(寓話)から、大人が学ばないといけないことは、
上から蓋をするように、あるいは鎖でつなぐように、
子どもの自然な欲求を、そして伸びようとする意志を管理して止めるのはよくない、
ということなのだろうと思います。
「言わないとやらない」「やらせないとできない」「一人ではできない子」
そう言われ続けた子どもは、いつしかそう自分でも思いこむようになってしまう、
と、そういう教訓です。
愛情が、過保護や過干渉になってしまっては、逆効果になってしまう、
と言い換えてもいいかもしれません。
今月頭のダイヤモンドオンラインに、
9割の人が知らない秘密「勉強ができる人とできない人の差はどこにあるのか」
という記事が載りましたが、勉強ができるようになって欲しいと願ったのに、
勉強嫌いになってしまうのは、本当にもったいないことだと思います。
https://diamond.jp/articles/-/249869