家庭環境や家族構成について発言するのにはリスクもあるが、
ここ数年感じていることを書こうと思う。
かつては、兄弟(姉妹)のいる家庭では、
年下の子(弟妹)が年上の子(兄姉)の真似をして育つのが普通だったように思う。
見るテレビも遊び方も、食べ物も洋服も、全てにおいて、
お兄ちゃん(お姉ちゃん)と一緒がいい!同じのがいい!
と、背伸びをする感覚である。
しかし、ここ数年、ここの逆転現象を目にすることが増えてきた。
すなわち、上の子が下の子に引っ張られて、
見るテレビや遊ぶゲーム、読む本のレベルが、年相応に上がっていかず、
むしろ、低学年のまま成長しないという状況である。
この理由の1つに、上の子が下の子の世話係になっている状況があると思う。
弟妹の面倒をちゃんと見てあげているわけだから、
心優しい、「できた」兄(姉)なのだ。
今年については、コロナの影響で、いつもよりもさらに家にいたわけだが、
きっとお母さんやお父さんの負担をも軽減していたのではないかと思う。
だが、自宅で幼い子どもの世話をしながらでは、
仕事が(リモートワークであっても)はかどらないように、
下の子の面倒を見ながら、上の子が年相応に成長するのは、
やっぱり難しいのではないだろうか。