昨日、こんなニュースが報じられた。
『休校中の宿題、多すぎる?「学力に差が出る…」増量求める保護者も』
最初に断っておくが、今回に限っては、
この宿題の量や出し方について、学校の先生が責められるのは違うと思う。
そもそも、宿題を多く感じるか、少なく感じるかには、
どんな量であっても、人によって差があると思う。
しかし、現実問題として、この宿題に関して、
1、すでに理解している内容だったので、宿題自体が不要だった。
2、自分で(または家族に教えてもらって)学習して、力がついた。
3、形だけ終わらせたが、終わらせた後も力にはなっていない。
4、やろうとはしてみたが、終わらなかった。
5、何をどうすればいいかわからず、ほとんど手つかずのままである。
のように、大きな差があったであろうことは、容易に想像がつく。
さて、この状態で、子どもたちを同じ教室に集めて授業することに、
どれほどの効果があるのだろうか。
塾や私学のような、ある程度学力別にクラス編成できるところであっても、
そのクラス内の上位にいる子たちに合わせた授業をするか、
それとも下の方にいる子に合わせた授業をするかで、
授業の質は全く違うものに変わる。
必ず真ん中に合わせればいいというものでもない。
真ん中に合わせれば、上位の子は退屈するし、下の方の子は置いてきぼりになる。
学力別クラスでもそうなのに!である。
子どものことを真面目に考えたら、全員一律の指導では無理がある。
同じ量の課題、同じ質の課題、同じ教室に集めた授業…。
高校以降なら、出席日数云々という問題があるのかもしれないが、
そういう日程的な帳尻合わせをしなくていいなら、もっと柔軟に、
必要な人に多く時間を割いてあげたらいいのでは?と思ってしまう。
夏休みを短くして、行事も減らして、授業を一律にやったって、
それは本当に子どものためになるのだろうか。
まぁ、それをやっちゃいけないのが『公』教育なのかもしれないけれど…
今だからこそ、今までやってこなかった方法を検討して欲しい。