切り替える

中学受験に限った話ではないが、
入試当日、テストとテストの間の休み時間に、
できたかどうかや、答えを何にしたかを、友達と確認し合う人がいる。
「問5できた?」「答え何にした?」「あ!一緒だ!」のような会話である。

友達と答えが一緒だったからといって正解である保証はないし、
その問題が正解だったら無条件に合格になるわけでもない。
そして何より、他の人に迷惑がかかる。だから、やってはいけない!
(だが、あろうことか、他の人に迷惑をかける作戦として、
わざと聞こえる声で答え合わせをするように指示する塾があるというから驚きだ。)

しかし残念ながら、こういう人は大体どこにでもいる。
教室で話している人はいなくても、トイレで話している人がいたりする。
関わりたくなくても、声が聞こえてきてしまう。

 

他人を変えることはできないので、それを気にせずに、
自分一人で気持ちを切り替えなくてはいけない。
国語のテストが終わったら、もうそのことは忘れて、次の算数モードに切り替える。
国語の出来が悪かったと思っても、ひょっとしたら、みんなできていなくて、
ものすごく平均点が低いかもしれない。だから国語のことは一旦忘れる。
悪いイメージを算数まで引きずる方が、取り返しがつかないことになる。
切り替えられたら、自分の悪い癖や、先生から注意されてきたことを
一度思い出して、〇〇に気をつけるぞ!と確認しておく。

そうやって、一教科一教科、切り替えながら進む。
今年で最後になるセンター試験なんかは、テストが二日間に及ぶ。
初日のテストが終われば、その時点で出来が気になるかもしれない。
でも、終わったことを気にしたって、仕方がない。
それよりは、翌日に向けての準備をした方が絶対にいい。
その日に勉強したことが、翌日にたまたま出題されることだってある。

スポーツ選手も「切り替えて次」という言葉を口にすることが多い。
ミスは誰でもするし、常に勝ち続けられるわけではない。
うまく切り替えたもん勝ちなのである!