『読む力』が落ちているということで、何を伝えたかったかというと、
世のお父さんお母さんがイメージする自学自習を、
本当の意味でできる子は、そんなに多くないということである。
自立を願う気持ちはわかるけれど、「読めない」子が自習をしても効果は薄い。
ウチの子は、
「文章題が苦手。」
「問題文を読まない。」
「国語ができない。」
「そもそも本を読まない。」
こういう相談を受けることは数多くある。
おそらく大人は、読むだけぐらい何が難しいんだ?と思っているだろうけれど、
その「読む」こと自体が、ものすごく難しいのだ。
すなわち、「読む」気があっても、「読めない」んだとしたら、どうでしょう?
問題をたくさん解かせたって、この課題は解決しない。
早いうちから塾に通わせれば、あるいは日数を多く通わせれば…
ということでもない。
「読めない」子を大人数のところに通わせても、塾のお客さんになるだけである。
そんなことより、音読にちゃんと付き合ってくれるだけでいい。
音読を聞いてあげて、時には読んであげて、
その文章について、あれやこれやと会話をしてくれるのが一番ありがたい。