3年生でもしっかりやらせる

3年生の授業は、たったの1時間。
とはいえ、まだ10歳にも満たない子たちに、1時間は結構長い。
30分もすると、集中力がガタっと落ちる子が出てくるのは仕方ない。

また、算数が得意だったり好きだったりする子はいいけれど、
算数を苦手に思っている子は、集中力以前に、
やろうという意欲が最初から少ない(無い)場合もある。
算数という教科を小学校で習い始めてから3年目。
すでに算数を嫌だなぁって思っている子や、
どうせできないんだろうなぁって思っている子までいたりする。

いつ、どこでそうなったかは知らないけれど、
サーパスとご縁をもってもらった以上、せめてちょっとでも
「できた!」を実感してもらいたいということは、先週のブログで書いた。

 

しかし、これはそんなに生易しい話ではない。
うまく持ち上げて、手取り足取りやりながら、できた気にさせるだけなら簡単。
しかしそれでは本当の「できた」ことにはならない。
算数に限った話ではないが、
勉強を苦手に思うようになっている子には、必ず理由がある。
理由は1つではないかもしれないが、その根本的な部分を良くしないと、
塾に通おうが、家庭教師をつけようが、勉強はできるようにはならない。

 

普通の塾は、授業(講義)をして、時間が来たらおしまいにする。
授業を聞いていたかどうか、できるようになったか、など確認しない。
だから、子どもに「楽しかった?」と聞けば、「楽しかった!」と答える(と思う)。
3年生は楽しく通ってもらって、辞めさせないのが1番!
と考えるなら、ここに厳しさはいらない。

その点、サーパスは…。
お預りした以上、まだ3年生だからといって、
できていないのを知りながら、できていないまま帰らせる気にはならない。
今日も授業を延長して、できるまでやらせた。

「あ、この後、予定が入ってるんだった!早く帰らなきゃ!」とか、
「今日はお母さんに早く帰ってこいって言われた!」などと、
子どもらしい精一杯のウソを言われても、
「そうか、じゃぁ頑張って早くやろうか!」と、全く取り合ってあげない。

 

人によっては、「子どもがかわいそう」と言うかもしれないが、
「できないままの方が、子どもがかわいそう」と信じてやっている。