高校受験を指導していた時の話。
あくまでも僕が経験したことでしかないことは、初めにお断りしておくが、
最優秀層は大体3パターンに分かれていた。
1、 高い内申点を保持していて、私立志望(または国立志望)。
2、 高い内申点を保持していて、公立志望。
3、 内申点を持っていないので、私立志望。
1番のタイプは、(場所柄)桐蔭の理数科や桐光、山手あたりの併願を取っておいて、
早慶、中杉(中大杉並)、中附(中大附属)などに向かう。
公立のトップ校にも、一応願書を出しておく。(受ければまず間違いなく受かる)
2番のタイプは、併願校は1番のタイプとおよそ同じで、
私立の一般受験をせずに、公立だけを受ける。よほどのことが無い限り、受かる。
3番のタイプは、技能4科目を真面目にやるとか、学校で良い子を演じるとか、
そういうことができないので、英数国に絞って勉強。私立一般受験のみでの勝負。
背水の陣になるので、かなりハードにやらないといけない。
その次の優秀層は、大体2パターン。
4、 比較的高い内申点を持っていて、公立志望。
5、 比較的高い内申点を持っているが、本番のテストが不安で、推薦志望。
4番のタイプは、日大、東海大相模あたりの併願を取って、公立受検。
内申点によって、トップ校にするか2番手校にするか選択する。
5番のタイプは、自分の内申点で推薦を取れる学校の中から、進路を選択。
そしてこの優秀層の次に、内申35前後の子が
平均的な中間層と位置付けられたかと思う。
この中間層は、公立の2番手校には内申点が届かない。
また、内申点が足りないので、併願校のラインナップも変わってしまう。
もし、今、勉強にいまいち身が入らない人がいたとして、
じゃぁ、中学受験をやめて高校受験にシフトしたら楽になれるかと言ったら。
そりゃ今は勉強から解放されて楽かもしれない。
でもね、そのタイプはきっと、ここに書いた5つのタイプに入るのは難しいよ。
中間層に入ることさえ、厳しくなるかもしれないね。
今、頑張った方が良いんじゃないかい?