『問題を解く→答え合わせをする→間違っていた問題の答えを赤ペンで写す』
この3つの作業で、「勉強した!」と思っている子は、あまり勉強ができない。
そして、その後も「勉強した」(と思っている)割に、できるようになっていかない。
この子は、現段階ですでにできるものをできただけの話で、
できないものをできるようにしてはいないのだから、
学力が上がらないのは、まぁ当然である。
この3つの作業のあと、
『やり直す→答え合わせをする』
という2つの作業をセットにしている子は、真面目な子の部類に入る。
僕の経験上の話でしかないが、
このタイプは、高校受験をする女子に最も多かったように思う。
(最近は、こういう小学生男子が増えた気がする。)
しかし、気をつけなければ、この勉強方法も思ったほど効果が出ない。
効果が出ない一つの理由は、答えを知っているからである。
解答をなぞる(見る)だけでできるようになるならいいが、
そんな簡単にはいかない。ついついわかった気になってしまって終わりである。
答えをおぼえているうちに、やり直して〇をつける!
なんてことをしたら、負の連鎖に陥ること間違いなしである。
とはいえ、答え合わせをした以上、答えを知ってしまうのは仕方がないといえる。
では、どうしたらいいか。
それは、『なぜその答えになるかを考える』。考えてもわからないなら『質問する』。
これに尽きる。
だが、ここで断言していい。
自分で、『なぜそうなるかを考える』ことができる子は、この時点でもう相当できる。
そうではない子は、『なぜそうなるかを考え』たつもりになっているだけで、
結局、考えたつもり、わかったつもりでおしまいになっている。
よって、『質問する』ということが必要不可欠となる。
しかし、わかった(つもりの)ことを『質問する』のは、
なんとも変な感じがするだろう。どう『質問』したらいいかわからないかもしれない。
だが、考えたつもり、わかったつもりでは、絶対に学力は伸びない。
だから、正しい勉強のやり方が身に着くまでは、
自分の間違えた問題を持って、そのまま先生のところに行くといい。
自分がどう間違えたかを見せればいい。間違えた痕跡があると話は早い。
何を質問していいかわからないなら、まずは自分をさらけ出すといい。