中学入試の、首都圏における受験率は、15%前後という調査があります。
残りの85%は公立中学へ進学することになります。
その85%の中にも、能力の高い子はもちろんいます。
急遽中学受験をしたとしても、結果を出せそうな子もいれば、
(中学受験用の勉強をしていないので)今はまだできないことも多いけれど、
やれば伸びる下地がすでにある子もいます。
しかし残念ながら、勉強には全く興味がないという子や、
勉強習慣がなさすぎて、小学校でつけておくべき基礎学力の無いまま
中学生になってしまう子もいます。
さらに悲しいことには、こちらのタイプの方が圧倒的に多いです。
仮に、中学受験を目指して塾通いをしているAさんの偏差値が
50ぴったり(ど真ん中、平均のイメージ)だったとしても、
それは小学生から塾通いをしている15%の子たちの中での偏差値50です。
(比べても意味のないことですが)
もし同学年全員に同じテストを受けさせて、その上で偏差値を出せば、
その子の偏差値は、普通に考えて上がるはずです。
もっとわかりやすい例で言えば、大学入試の際、東大模試という模試があります。
名前の通り、東大を目指している人が受ける模試です。
この模試で偏差値50と聞いたらどうでしょう?
同じ偏差値50でも、なんとなくすごそう!な印象を受けませんか?
「中学受験を目指している子たちだけが受けている模試」での偏差値50は、
そのくらい、本当はすごい数字なのです。
小学生のうちから、日々勉強している15%の中でのど真ん中。
どうです?少しは頑張りを認めてあげても良いのではないでしょうか。
ちなみに、(得点の分布にもよりますが)
偏差値60以上の割合は、成績上位約16%で、
偏差値70以上の割合は、成績上位約2.3%です。
偏差値〇〇以下の学校は受けさせない!
というご家庭の方針もあるかと思います。
ただ、(上に書いてきたように)例えば偏差値が50の学校も、
それは中学受験を志して塾通いをしている子たちにとっての偏差値50です。
同学年全体で偏差値を出せば、その学校の偏差値はもっともっと上がります。
大体10前後上がります。
高校受験時に学校の偏差値が上がるのも、
納得していただけるのではないでしょうか。