模試の信憑性③

最難関校の中には、記述しか出題しないような学校もあります。
(最難関校を受けたい子の)模試での偏差値が高い数値だったとしても、
その子がもし選択肢や、漢字・語句ばかりで得点を稼いでいたとしたら、
その得点も偏差値も、入試の合否に対して何の指標にもなりません。

 

と、くどくどと書いてきましたが、模試を受けるのであれば、
受験生全員が(基本的に)同じテストを受ける公立高校の入試と、
私立の中学受験とは全く違うものであることをご理解いただいて、
例えば、偏差値60の人と偏差値40の人とを同じテストで戦わせることに
何の意味もないとわかった上で、それを活用して欲しいと思います。
(受験する学校がおそらく違うと思います。)

 

おまけ
サーパスのような小規模の塾ですと、
順位を出したところで全員2ケタ以内の順位ですし、偏差値も出しませんから、
どのくらいの位置にいるかがわからなくて不安になるかもしれません。
そこで、一応の目安になりそうな模試の数値を、数年ぶりにブログに載せます。

5年生
首都圏模試 9月 塾内平均偏差値(小数点以下はおおよその数値)
国語 61後半 算数 60 理科 55半ば 社会 63 4科目 61後半
10月は受験者が少なすぎましたので、個人情報の関係上、少しぼやかします。
4科目 59後半

6年生 首都圏模試 秋 塾内平均偏差値(小数点以下はおおよその数値)
サーパスの6年生には、模試をほとんど勧めていない上、
首都圏模試を受けるのは、2クラス編成のうち、2番目のクラスの生徒のみです。
受験者が毎回3人未満ですので、個人情報の関係上、こちらも数字をぼやかします。
4科目 58後半~68前半
(回によって問題の質にバラつきがありますし、
受験しているメンバーも毎回違うので、偏差値が10近くブレています。)

 

結構、いい成績じゃないの?と思った方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、僕らは逆にこの数字で心配になります。
「模試の問題と入試の問題は違うからね。気を抜くなよ!」と。
(けれども人間は油断するんですよね。)