2018年6月29日。
関東地方で、梅雨明けが発表されました。6月中に梅雨明けが発表されるのは、観測史上初のことだそうです。平年と比べても、22日も早いとか。
ここで、1つ引っかかったのが平年という表現。
特別に意識していなくとも、平年より○○、例年より△△、という表現はよく耳にします。
今年は平年よりも暑い夏になる。例年よりも桜の開花が早い、など。
ちなみに梅雨明けでいったら、去年も平年より15日も早かったそうです。確かに去年も空梅雨だったなー…
平年という言葉を耳にすることが多すぎて、平年なんてものはもう無いのでは!?
じゃ、平年ってなんなんだ?という気がしてなりません。
[memo title=”梅雨明けにおける平年”]平成22年(2010年)までの過去30年の平均(入り・明けを特定しなかった年は除外)の日付としています。参考 気象庁HP[/memo]
例えば、1989年〜の20年間と1999年から現在までの20年間を考えてみても、私たちを取り巻く環境は劇的に変化しています。2018年という年も、そういえばあの頃はまだ・・・といった感覚になるのでしょう。
台風が本州に上陸するのは9月が最も多い。
大暑という1番暑いとされる日は、7月23日頃で、大寒は1月20日頃。
大概の理科のテキストにはこういった知識が記載されています。
これらは常識として、知っておくことは望ましくても、絶対ではありません。むしろ、その通りになったほうが驚くことすらありませんか?
例年と今を比べることは、おおよその状態や現在地を知るのに役に立ちます。ですが、今この瞬間が大きな変化の最中にある場合、現状を大きく見誤る危険もはらんでいます。いわゆる世間的な普通や、一般論を参考にする場合、まずは現況を取り巻く環境や価値観の違いなどを、あらゆることを俯瞰的に捉える必要がありそうです。
ひとまず言えることは、今年の夏は例年以上に暑い日々が続く、ってことでしょうか?
最高気温の記録更新もあるかもしれませんね。。。