先日の算数の授業は、4年生も5年生も線分図でした。
もちろん内容とレベルは違いますが、どちらの学年にも共通して言えるのは、
線分図を丁寧に書けるかどうかが、解けるかどうかのカギになるということです。
字もきれいであるに越したことはありませんが、
字のきれいさよりも丁寧に書こうとしたかどうかが重要です。
例えば『太郎君の持っていたお金が1200円で…』と書かれていた時に、
線分図のどこからどこまでが1200円なのかを、
誰が見てもわかるように書いているかどうか。
「自分さえわかってればいい!」と言う人もいますが、
きたない図を書いている人は、結構な頻度で
自分の書いた図を読み取れなくて間違えています。
図を丁寧に書かない人の多くが、
わざときたなく書こうとは思っていないと思いますが、
一方で丁寧に書こうとも思っていないと思います。
丁寧でないことを指摘すると、ほとんどの人が
「合ってるじゃん!」「どこか違うの?」と主張することからも(笑)、
やはり大体合っていればいいとしか思っていないのだと思います。
しかし最初が肝心なので、とっても口うるさく言います(笑)。
答えが合っていても、線分図が丁寧でないだけで○をしないこともあります。
この口うるさい時期に、意識しなくても丁寧な線分図が書けるように
クセをつけておいて欲しいと思います。
話が飛びますが、音読をさせてみると
「て・に・を・は」を正確に読めない子がたくさんいます。
僕が行くのか、僕は行くのか。
たいした違いがないように思うのかもしれませんが、
この助詞の読み間違いや読み飛ばしのクセも、
実は音読をした初期段階で「て・に・を・は」をおろそかにしてきたせいだ
という興味深い文章を読みました。
1つひとつの言葉を大切にしない環境では国語力は身につかないと、
かなり前のブログでも紹介しましたが、
大体読めているからまぁいいやと、
その音読の間違いを見過ごした結果が今の国語力に繋がっているのだとすれば、
当の子どもだけでなく、周りの大人の責任もあるように思います。
話を戻しますが、最初が肝心です。
後からでも直そう!と思って直せる子はまだいいですが、
それだって二度手間です。
最初にキッチリやっておけば、後で煩わしいことはありません。
丁寧な線分図を書いて欲しいと思います。