ここ数年、3+3=9、であるとか、
3×3=6、2×3=5、2+3=6、5×5=10、なんてミスが多くなってきた。
しかも、特定の生徒というよりは比較的多くの生徒がそのミスをする。
もちろん、上位クラスより下位クラスに多く、高学年よりも低学年に多い傾向はあるが、
そのミスをする生徒が全体的に増えていることは間違いない気がする。
そういった間違いはミスと思えばそれまでかもしれないが、なぜ増えたのだろう?
誰かのせいにすることは本意ではないが、
低学年のうちの計算練習が昔よりもパターン学習になっているからかもしれない。
昔が良かったかといえば、それはわからないし、あまり詳しくは覚えていないが、
マスに入れる訓練や、1枚にただただ計算が羅列されているような計算訓練が、
昔よりもメインになってしまっていることで、
計算するときのイメージ力のようなものが必要なく、ただ計算しているのかもしれない。
もちろん自分でイメージできる子どもには悪い影響はないのかもしれないが、
イメージは大切である。
足すというイメージ。かけるというイメージ。
それぞれにイメージがあってほしいし、
例えば2ケタ×2ケタのかけ算のひっ算で、
かけ算をするところ、最後に足し算をするところも、
大げさにいえば、その意味がきちんと理解できていることが大切なのかもしれない。
計算問題でミスをするのであればまだしも、
文章題や図形の問題で式が書かれていて、その式はあっていて、
でも、その計算の過程でそういったミスをしていると、ちょっと残念の度合いが大きい。
式には、その式に到達するまでの理由があるはずであるし、
そのイメージが計算中にもあって欲しいからだ。
子どもの勉強には、目の前の結果、達成感も大事なのはわかる。
しかし、本当の理解がついてくる学習を求めて欲しいので、
そういった簡単なミスにもう少しナーバスになって正しい理解を求めていきたい。