今年も、もう残すところ1ヶ月あまりですね。
日に日に低下する気温に相反するように、
本番への気持ちが否応無く高まっていく。
そんな時期になってきました。
さて、そんな中、今年の締めくくりと言ってもいいような
ビッグイベントが控えています。アイソン彗星です!
授業でしつこくアピールしているので、またその話か、
と思われるかもしれませんがそれくらい貴重な機会なのです!!
水星と彗星。読み方こそ同じではありますが、まったく意味は異なります。
一方は、太陽系に属する惑星の1つでなじみ深い星ですが、
一方は、箒星ともよばれる「尾」を持つ星でとてもきれいなものです。
さらに、水星のような惑星は太陽のまわりを
正円に近い軌道で公転しているのに対し、
彗星とよばれる星は、輪ゴムを横に引っ張ったような
細長いだ円軌道のものが多く、
遥か彼方にいったっきり、もう戻ってこないと考えられるものもあります。
では、なぜ彗星はきれいな尾を持っているのでしょうか。
それを知るためには、彗星が何で出来ているかを知ることが鍵となります。
岩石?金属?それとも、未知の物質?
実は、彗星の主成分はみんなもよく知る氷です。
なので、汚れた雪玉という呼び方を聞いたことがあるかもしれません。
その汚れた雪玉が、太陽に近づくことで氷が蒸発し、
ふくまれていたガスやちりが、ぼんやりとした淡い光になったり、
太陽の方向とは反対方向にガスやちりを吹き出し、
尾をつくって輝いたりするのです。
今回のアイソン彗星は、彗星の中でも大彗星になると期待されています。
サイズが大きく、太陽のすぐ側を通るためです。
どれぐらい明るくなるかっていうと、
50年〜100年に1度クラスとも言われています。
満月以上の明るさか?!いやいや、金星以上じゃないか?
など、まだ実際にそのときにならないと分かりませんが、
期待値はとても大きいです。
そんな期待の大彗星、アイソン彗星の観測日時をまとめておきます。
アイソン彗星
近日点・・・11月29日4時9分
見頃 ・・・11月中旬〜11月25日、日の出直前の東の低い空
12月3日〜数日、日の出前の東の低い空
近日点という、太陽に最も近づくときには
残念ながら太陽光に遮られて観測は出来ませんので、ご注意を。
なお、観測時には双眼鏡を使った方が、よりはっきりと観測できますので、
お持ちの方は是非!