計算力と一言で言えば、1つの力(能力)に思われがちですが、
たかが計算、されど計算です。
算数の講師をしているくらいですから、子供の頃から算数は大好きな科目でした。
そろばん、公文といった習い事をしている同級生に
計算のスピード、正確さで負けることが許せず、
どうしたら負けないかを考えながら過ごしていたのを記憶しています。
子どもが考えることなので、決して暗記や特別な方法はなく、
いかに数字を工夫するかで勝負していた気がします。
3年生の授業でかけ算を教えるこの時期は
毎年自分がどう考えていたかを思い出す瞬間でもあります。
例えば、356 × 233 なんて計算がでたら、
同じ「3」のひっ算をさせるなんて先生馬鹿にしてるなぁ。
なんて思ったりしながら3段目のひっ算を
2段目の数字を写して左から書いて満足したり、
475 × 309 なんて計算がでたら、
309 を上にして、楽だなぁなんて思いながら計算していたものです。
意味わかりますか?
たまに生徒で自分がしていたような計算の工夫をしているのを見ると、
ついついうれしくなって、
ねぇ。そうするよね。
なんて会話をしています。
計算の中にはいろいろな工夫が隠れています。
自分でそういった工夫を見つけて試して正解すると
とても満足した気分になれます。
機会的に計算していたら、それはつまらないと思います。
せっかくですから楽しんで、数字と戦って、
攻略していってほしいなと思っています。