突然過激なことを言いますが(笑)、
読書は自分の読みたい本を読めばいいとか、
興味のある本だけ読めばいいとかいう意見ありますね。
読書は強制されてやるものではない。
好きに読んでいいはずだ。
確かにその通りです。
でも、強制されてでも読んでおいた方がいい本が本当はあります。
大人になってからは好きな本だけでもいいですが、
子供のうちに名作を読んでおきなさい!と思っています。
名作って何?って思った人は、学校で配られる推薦図書の冊子だとか、
文学史の勉強をした時のページを見れば大概載っていますし、
もっと言えばそんなの見なくったって、みんなの御両親が知っています。
僕が初めて社会に出た時、
40代50代だった人たちに「○○は読んだか?」なんてことを聞かれ、
読んでいない本があったりすると恥ずかしい思いをしたものです。
みんなが社会に出る頃の40代50代は
そんなことを聞いてこないかもしれませんが、
それでもやはり、若いうちに読んでおいて欲しい本があるわけです。
開校して3か月、サーパスの本棚も少しずつ充実してきました。
本好きの生徒から「あ!また新しいのが増えてる!」とか、
「もう (このシリーズ)全部読んじゃったから、次のお願い!」
なんて声が出てくると、こちらも俄然(がぜん)燃えてきます。
そしてさらには、「ウチの子、全然本を読まないんです…」
なんて声を聞くことがここ数年増えましたが、
それまで読書が億劫(おっくう)だった生徒も、本を進んで手に取るようになってきました。
本を読もうという意識づけがあって、適切な本が身近にあれば、
案外読むものなのかもしれません。
『本さえ読めば国語力が上がる』わけではないです。
というのも、読書好きな子は偏った読み方(本のジャンル、自分本位な考え方など)
をすることも多く、またテストの記述などは実際に書かないと力がつかないからです。
ですから『ただ本を読む』だけでなく、その本を読んでどう考えたか、どう感じたかを
敢えて『書かせ』て『添削する』ようなところまでをセットにすることで、
その読書量を国語力につなげていこうとしています。
まだまだもっともっと本棚を充実させていきたいと思っています。貸出もしていますし、
「○○が欲しい!」というようなリクエストも受け付けていますので、
読書を習慣化してしまいましょう。