サーパスでは、6年生の夏くらいまで
「家庭での勉強時間はできるだけ短く!」(0は困るけれど…)と話している。
塾の無い日に、小学校から帰ってくるなり勉強を始めて、
夕飯後にまた勉強に戻り、寝るのは11時過ぎなんて生活をしていたら、
「勉強させ過ぎです。2時間でも長いくらいです。
それでは、入試まで持ちません。10時には寝かせてください。」
なんてことを、6年生の保護者相手にでも言う。
実は、サーパスから難関校と呼ばれる学校に合格した子の多くは、
家ではほとんど勉強していない。(0ではない!)
塾の無い日には、6年生の冬まで他の習い事を続けていた子、
塾のある日でさえ、授業直前まで友達と遊んでいた子も結構いる。
塾の無い日は、ひたすら寝ていた(8時には寝ていた)という子もいる!
家でももっと勉強していたら、もっともっと上の学校に合格したのではないか!?
と考える人もきっといるだろう。
2つの人生を試すことはできないから、その可能性を否定はしない。
だけど、それについては、逆もまた然りで、家でもっと勉強していたら、
実際に合格した学校にだって受からなかったかもしれない。
そんなバカな!?家でも勉強したことで、かえって受からなくなるなんて、
そんな話はあり得ないだろう!と思う人がいるのはわかる。
特に、真面目で、優秀な親御さんにこのタイプは多い。
だが、このタイプの親御さんが子どもを潰してしまうケースもまた多い
というのが、中学受験の特徴である。
こういうことを言うと、今度は、
「難関校に合格した子が家で勉強していないのは、
『元からできる子だったから』だ!」と言われる。
まぁ、そうとでも思わないとやってられない!というのなら仕方ないが、
ここについては、『卵が先か鶏が先か』みたいなところがあると思っていて、
元からできる子だったから、家で勉強させなくて済んだのか、
家で強制的に勉強をやらせなかったから、勉強を苦痛に感じず、
その結果、塾の授業を楽しんでいるうちに勉強のできる子になったのか、
グルグル回るんじゃないかと思う。