コロナ禍でできた学力格差の一例

今秋の広告にも書いたことではあるのだが、
コロナによる学力格差がまぁまぁ大変なことになっている。
3年生のプレスクールをやっていて、今年強く感じているのは、

「引き算ができない!」

各小学校がどんなカリキュラムで、どのように授業をおこなったかはわからないが、
おそらく、引き算は小学校2年生の春(初夏)、4~5月頃に教わる単元だと思う。
となると、現3年生にとって、引き算を教わった時期は、
1年前の春、緊急事態宣言が明けてすぐの頃、
分散登校が実施され始めた頃なのではないだろうか。

2年生で教わる算数のうち、メインイベント的に扱われる九九については、
結構おぼえている子が多い。
秋冬あたりは、学校も少し落ち着いていたのかもしれないし、
あるいは、メインであるがゆえに、学校の先生も、お家の方も、
しっかり身に着けさせなくては!と、強めに意識していたのかもしれない。

だが、引き算は盲点だったのかもしれない。

46−18が、38になる子は、
10の位から1借りてきたことを、わかるようにしておけば、直せるかも!

46−18が、32になっちゃう子は、
10の位の引き算を先にしてしまってないかな?
(そしてその後、1の位が引けないからって、逆さまに8−6をしてないかい?)

50−18が、48になっちゃう子も、
10の位から1借りて、1の位の引き算を先にやったら直せると思うよ!

ここに挙げた例以外にも、そもそも足し算の繰り上がりの理解があやしいタイプなど、
(8を10にするには、あといくつ足りないかなど)
色々いるのだけれど、とにかく、お家の方も、
引き算くらい自分でできるでしょ!ではなくて、
どうやら、その授業の導入時に、ゴタゴタしていた状況があったようだね!
と、突き放さずに、優しい目で見てもらえたらと思う。

繰り返しになるが、上にかいた46−18が32になっちゃうのは、計算ミスではない。
塾に通っている子はまだいいが、そうでない子は、
このまま放置されると、きっと大変なことになる。
このブログを塾に通わない子が見てくれるわけはないのだけれど、
だからこそ、学力格差がものすごいことになってしまうことが心配である。