小学校高学年の教科書、難しくなってますね。
中学受験を目指している子なら、できてくれないと困りますが、
そうでない子には、ちょっとハードルが高すぎるように思います。
低学年の教科書は、決して難しくないと思います。しかし、
その時点ですでに、できる子とできない子の差が出ています。
いえ本当は、できるできないの差というより、
授業を聞ける聞けないの差がついてしまっているのです。
そしてその、教科書がまだ難しくない段階で授業を聞けていない子にとっては、
高学年になった時の教科書は、もはやそこからヤル気になったところで、
全く理解不能なレベルのものになっていることと思います。
ようやく本題に入りますが、だからといって、
小学校低学年や、もっと前段階からの塾通いが必要だとは思っていません。
学校の授業を先取りさせよう!
学校の授業より高度なことをやらせておこう!
と、塾に入れたところで、話を聞けない子は伸びません。
話を聞けない子に、小学校より難しいことをやらせて、
できない経験を余計に積ませてしまえば、
自分に勉強は向いてない。勉強なんて嫌いだ。
と、なっても不思議ではありません。
ただ負け癖、逃げ癖をつけさせただけになるかもしれません。
また、その時期の学習内容は、そうは言っても、そんなに難しくはありません。
(でも実は、だからこそ、やらせ方に注意が必要です。)
そこそこできてしまう子であれば、あまり考えもせずに答えを出せます。すると、
チャチャーっと、ただ課題を終わらせるだけの勉強になります。
仮に一度間違えたとしても、やり直せば、まぁできます。
少なくとも、答えを見れば、まぁわかります。
なんだ、そんなことかでおしまいになります。
でもこういった勉強の連続で、勘違いの成功体験が生まれるんですね。
子どもにとっても親にとっても…。
そして、自分はできる子(だった)というプライドだけが育ってしまったり、
努力をどこかかっこ悪いものとしたり、努力している人を下に見たり、
そういうことに繋がっていくことがありえます。
2タイプ(負け癖タイプと、プライド成長タイプ)を例に挙げましたが、
学力を伸ばすには、勉強さえさせてればいいってもんでもなくて、
勉強じゃないもの、例えば、考え方とか心の持ちようとか、取り組む姿勢とか、
そういうところを無視できないんですよね。
だから、要するに何を言いたいかっていうと、
(やった方がいいのはわかっているけど)何でか色々あって、うまくやれない子には、
たった一つだけ質問!
「できるようになりたいか、なりたくないか!」
なりたいなら、「なりたい!」とだけ思って授業においで!
(「なりたい!」って言ってくれたら、なお良いよ!!)