久しぶりに理科のお話を。
現在、5年生の理科では地学分野に入っています。地学は地球を学ぶ分野とあって、その1つ1つの現象に大きな視点が必要で、とてもとっつきにくい分野とされがちでもあります。それだけに面白いと思えるところでもあるんですけど、これがなかなか難しい。
今、5年生は色々な岩石を呪文のように覚えていることでしょう。
今週はまめテストもありますからね。
授業では岩石の見本を実際に手に取って、なぜか臭いもかぎながら(笑)覚えてくれましたが、どうですか?色やつぶの大きさ、形など、それぞれの特徴を整理できれば、きっと自信が持てると思います。
今日はそんな岩石の中から1つ、「凝灰岩」をご紹介。
というのも、僕の出身である栃木県には、とある有名な凝灰岩があるんです。
大谷石です。
宇都宮市北西部の大谷町付近一帯で採れる凝灰岩ってことで大谷石。実に分かりやすい。
なぜ、これが有名かというと、旧帝国ホテルの建材として使われていたからなんです。趣味でインテリアコーディネーターの資格を持っているのですが、受験勉強のときに覚えました。
火に強い特性から使用されたそうです。身近なとこにもそんなものがあるんだな〜。
そう思い、調べてみると大谷石の資料館がある?ただの資料館では無く、採石場跡にも入れる??
・・・よし、行ってみるか!!
いやぁーーーー圧巻でした。圧巻のスケールでした。
大谷石の壁が創り出す、仄暗い空間。そこにはひんやりとした空気が漂い、思わず声を発することを忘れていました。こんな描写をしてしまうと、不気味と感じるかもしれませんが、幻想的な照明の効果もあって、とてもきれいなものでした。
採石場の痕なので別に何があるって訳ではないのですが、とても心地よく、結構長居してしまいました。
ちなみに、某ロックバンドや海外の大物歌手までが、PV撮影やコンサートにも使ったことがあるそうです。知識は覚えるだけ、って考えていたらこんな経験はできなかったかもしれません。
知識は自分で体験して、初めて自分の財産になります。机に座って問題を解くことだけが勉強ではありません。自分の足で、自分の五感を使って感じることも大事な学習です。そんな財産を増やすためにも、普段の授業をしっかりと聞いて、知識を学びましょう!!