その先にあるもの

先日、3校合同説明会を開いていただいたときにも、

神奈川学園で説明会を開いていただいたときにも、

優秀な大学に合格する生徒ほど、

部活でも中心になって最後まで頑張っていた生徒が多い

といったお話をうかがった。 

実際、自分が学生の頃にも同じような話は聞いていたし、

今に始まったことではないのであるが、

今までは聞き流していたこの話が、何となく大切な話に思えた。 

勉強が出来るかどうかは、きちんと話しが聞けるか、

指示が守れるか、きちんと考えることができるか、

そして集中する力があるかが大きく関わっている。

部活動においてもレベルの向上において、このようなことは大切であるはずである。

そして自己管理能力はやはり、勉強でもそれ以外でも非常に大切である。 

本1冊を読むのに1日で読んでしまう子どももいれば、

何週間、何か月もかかる子どももいる。

イメージではあるが、部活でも活躍をして成績も優秀

なんていう子どもは往々にして本を1日で読んでしまうタイプなのではないかと思う。

もちろん興味にもよるとは思うが、その興味の幅広さも大切であるし、

少し難しい内容であるとすれば、今度は我慢強く読む力も大切なのかと思う。

勉強であっても、部活動であっても

多少は難しいことに直面する機会はあるであろうし、

そういったハードルはあるであろう。

いくらきちんと聞いていても、いくら頭では分かったつもりでも

上手くいかないことなんてきっとあると思う。

そういった時にそれを乗り越える力があるかも非常に大切なのかと思う。

幼児期の自転車に乗ることが出来るようになる時や

縄跳び、鉄棒といった訓練の時に努力をどう理解するか、

あるいは習い事の中でそういったことを理解しながら歩めていけるかが

大切なのかと思う。

どのような習い事であれ学習であれ、

そこにそういった目的が備わっていて欲しいと思う。

塾の勉強でも同じことが言えるが、

出来ない生徒ほど、ちょっと頑張って出来ない時に諦めてしまう。

「どうせ自分は馬鹿だし。」とか、

逆にちょっとの努力で理解してしまう他人に

「あいつは天才だから。」

と言ってしまうことが多い。

本当はそうではないことがわかっているけれど、

その場しのぎ的に言ってしまうこともあると思うが、

やはり大切なのは正しく勉強に向き合っているかである。

その姿勢を作ることがサーパスでも最大のテーマである

と同時に家庭でも最大のテーマとして向き合って欲しいと思う。 

塾で勉強を教えていて、

1人の生徒に可能性を大いに感じる時があるとすれば、

その時は、授業に入るすべての講師がその可能性を感じていることが多い。

それは現状の力のみならず、そういった基本姿勢に可能性を感じるのである。

しかし、残念ながら子どもは自分自身をコントロールし、

その力を身につけることがまだ出来ていないケースが多い。

どんな子どもであってもそういった力を1つ1つ習得していけば

無限の可能性を秘めているのだと信じている。

そして、進学した先で一人でも多くの生徒が

部活でも中心となって活躍できるような優秀な生徒になってほしいと願う。