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大学合格実績をどう見るか

2026 7/04
ブログ
2026 スナフキン 7月
2026年7月4日

学校の(大学合格)実績をどのように見るか
当然、見るポイントは人によって異なる。
東大合格者数なのか。国公立大学の合格者総数なのか。医学部合格者数なのか。
合格者の現浪比率なのか。早慶の合格者数なのか。
あるいは、合格者数が最も多い大学や、芸術系への進学者数、
推薦入試の利用状況、進学準備の人数などに注目する人もいるだろう。

実績のどこを見るかは、その子や家庭の考え方によって変わる。
例えば、学年の上位1割に入りたい(あるいは、そのために努力する)子と、
平均的な位置にいられれば十分と考える子とでは、注目すべき実績は異なる。
前者にとっては、いわゆる難関大学への合格実績が大きな意味を持つだろう。
一方、後者にとっては、ボリュームゾーンの大学への進学実績こそが参考になるはずだ。

また、国公立大学や早慶の具体的な人数だけでなく、
生徒数に対して何割が難関大学へ進学しているかを重視する考え方もある。
それが分かれば、入学後にどの程度努力すれば目標に届くのかの目安になるし、
平均的な位置で満足していた子が一念発起するきっかけになるかもしれない。
だから、大学合格実績の「数」に注目すること自体は、ごく自然なことである。


一方で、中学受験の入口の段階で、比較的入りやすい学校(以下A校)の実績を見ると、
難関校(以下B校)と比べて見劣りすることがある。
しかし、A校の実績を見るときは、少し見方を変えてみてもよいのではないだろうか。

例えば、毎年ではないにしても、ある年にA校から東大合格者が1名出たとする。
「たった1人では参考にならない」「たまたま優秀な子がいただけではないか」
「毎年何十人も合格している学校の方が参考になる」と考えるのは自然である。
しかし、それだけでは、その学校の教育の姿は見えてこない。

ここで強調したいのは、「0」と「1」はまったく違うということである。
もちろん、塾や予備校を併用していた可能性もあるし、推薦入試利用の可能性もある。
それでも、その学校に「もっと上を目指そう」と考えられる雰囲気や文化がなければ、
その1人は生まれにくい。
無謀な受験を勧めたり、浪人を前提に挑戦させたりすることを良しとするわけではない。
しかし、「無理をせず、入れる大学で十分」という空気が支配的な学校では、
そもそも高い目標を掲げる生徒は育ちにくい。
良し悪しの問題ではなく、こうしたところに学校の教育方針や校風が表れるのである。

また、学校説明会などで機会があれば、先生に尋ねてみてほしい。
「その生徒さんは、どのような勉強をして、その大学に合格したのですか。」
学校によっては、「教員が一丸となってサポートした」「個別に添削や面接指導を続けた」
といった話を聞けることがある。そうしたエピソードからは、
その学校が、生徒一人ひとりの挑戦をどれだけ支えようとしているのかが見えてくる。
つまり、中学入学時の偏差値や、入学前の学力だけで、その後の進路が決まるわけではない。

いわゆる偏差値が高くない学校の中にも、生徒の可能性を信じ、
志を高く持った生徒を学校全体で応援する学校は少なくない。
(もちろん、その逆の学校もある。)
そして、そのような学校では、本人の努力を前提としながらも、
その努力を最大限に引き出し、最後まで伴走する指導が行われている。

だからこそ、中学入試時点では決して高い偏差値ではなかった学校からでも、
難関大学への合格者が生まれるのである。
もちろん、合格者が1人出たというだけで、
その学校全体の教育力を断定することはできない。
しかし、「0」と「1」の間には大きな違いがある。
その1人の存在は、「挑戦したい」という生徒を学校が支えられる環境があること、
そして、生徒の後伸びを信じて可能性を広げようとする教育姿勢の表れである可能性がある。


大学合格実績を見るときは、単に人数の多寡だけでなく、
その数字がどのような教育の結果として生まれたのかという視点も、ぜひ持っておきたい。

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2026 スナフキン 7月
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