冬が終わる頃にインターネット上で
突然話題になった問題。
「面積が2㎠の正方形を描きなさい」
「面積が5㎠の正方形を描きなさい」
答えの出し方は右の画像に
載せてしまっているけれど、
できれば答えを見ずに
まずは考えてみて欲しい。
(4年生には教えていないことがあるので、
対象年齢は5年生以上で!)
この問題、頭がやわらかくないと少々手こずる。
例えば、面積が2㎠の問題については、
面積が2㎠!?1辺の長さを□cmとして、□×□=2
そんな数無いよ〜!となるかもしれないし、
大人が解こうとしても
その1辺の長さは√2cmだな。約1.4cmだったかな。
でも描くときに約1.4cmでいいのかな?となるかもしれない。
この問題は、
1辺1cmの正方形がたくさん描かれた方眼紙を使って考えるとわかりやすい。
面積が2㎠の正方形は、対角線が2cmのひし形として考えればいいし、
面積が5㎠の正方形は、少し大きな正方形から
4つの合同な三角形を引き算して考える。
解けなかった人には、答えを見て解き方をおぼえよう!ではなくて、
「なるほど〜!」「面白〜い!」なんて思ってもらえたら、
それだけでちょっと嬉しい。
逆に5㎠の正方形が描けたからって、
それが何の役に立つのかとか、それでエライのかとか、
もしそういうことを言う人がいたとしたら悲しいし寂しい。
今自分の持っている材料だけで考える力を知恵と呼ぶなら
√を知らない小学生でも、知恵さえあればこの問題は解ける。
そんなのヒラメキ力がないと無理でしょ!っていうのも、ちょっと違うと思う。
ヒラメキ力も、育てるものであり、育つものだと思うからだ。
大人になって仕事に就いた時、
「もっとちゃんと数学(算数)やっておけばよかった」
と思った文系の人は少なくないんじゃないかと思う。
閃かないから苦手と思っていたり、才能無い!無理!と諦めていたり、
こんなこと社会に出てから役に立つの!?
なんて毒づいてみたりしてきた人の中にも、振り返ってそう思った人はいると思う。
「なるほど〜!」「面白〜い!」と楽しめていたら、
もっと身近なものになっていたかもしれない。
周りの大人が、それを楽しんでやっていたら、興味を持ったかもしれない。
それを「おぼえなさい!」とか「わかったの!本当にわかったの?」
とやられてしまって、楽しめずに終わった人もいたかもしれない。
楽しんで欲しいと思うし、楽しもうとしてみて欲しいと思う。