1月の入試が始まり、神奈川の(受験する)小学生にもようやく緊張感が出だした。
4、5年生の親御さんは、「え?今頃?」と驚かれるかもしれないが、
6年生の親御さんになら、この感覚は伝わるのではないかと思う。
夏、秋はおろか、寒くなっても緊張感のなかった子どもでさえ、
1月の入試を機に、変わり始めることは多い。
まだ遠い先のことと想像力を働かせなかった(働かせようとしなかった)受験を、
実際に経験したことが大きい。
こういう子にとっては、ある日突然、その日(受験日)がやってくる。
こういう子は、前もって、「何月何日に受験がある」と聞かされていても、
下手すれば当日の朝までどこか他人事のようだったりする。
試験会場に向かう電車の中や、あるいは試験会場で、ふと我に返ったように
「僕、今から受験するんだ!」と、不安や緊張が押し寄せる。
あるいは、ここでもまだ現実感を持てない子なら、その結果を聞いて初めて、
現実と向き合うことになるかもしれない。
学力が順調に伸びていたり、志望校の過去問ですでに合格点に届いていたりすれば、
ここで焦る必要は全くないが、そうでない場合は、きっととんでもなく焦る。
せっかく現実と向き合えたのに、焦ると、ここからの勉強が中身の伴わないものになる。
「終わらせたいだけ」勉強、「質問しただけ」勉強、友達と「問題出し合う」勉強、
5分と座っていられない「立ち歩き」勉強・・・
これらは、勉強やった風にしかならない、本物の勉強とは似て非なるもので終わる。
いざ、現実と向き合うと、やらなきゃいけない(と言われていた)課題が、
山ほどあることに気がつく。あれもこれもできていないことに気づく。
どれから手をつけていいかもわからないが、とりあえず目の前にあることを
やろうとしてみる。だが、焦りもあって全然進まない。泣きたくなる。
それで、解答を見ながらやったり、正解していないものを丸にしたり、
質問して、ヒントどころか答えまで聞こうとしたり・・・という姿勢になりがちだ。
だが、焦ったっていいことはない。焦るくらいなら、全部は終わらせられなくても、
せめて、今から手をつけることは身につけられるように、丁寧にやりなさい。
「それで入試に間に合いますか?」と聞かれることもあるけれど、
間に合うとか間に合わないとか、そういうことを考えている暇があったら、
目の前の課題を1つでも多く理解し、身につけましょう。
それを続けた先に、合格が待っているかもしれません。
とにかく、ここで楽をしようとしてはいけません。
受験直前に気づくなんて遅い!って思う人もいるでしょうね。でも僕は、
長い人生において、小学校6年生で現実と向き合えたのは大したものだと思います。
こういうときがチャンスなんですよ!
