先日、センター南校にて「浅野・逗子開成合同説明会」を実施していただきました。
事前にホームページでも予告しておりました通り、サブテーマは「男子校の魅力」です。
説明をしてくださった浅野の徳山先生も、逗子開成の小西先生も、
お話のスペシャリストで、説明はとてもわかりやすくて面白いのですが、
何より、通っている生徒のことをよく見て知っていらっしゃるので、
話の途中で登場する、生徒とのエピソードがとかくあたたかいです。
それらのエピソードや、両校の説明を聞かれたお母様方は、
「男子校の先生は、(親が)思っていた以上に男子に寄り添っている」
「男子校の先生は『男子を扱う事に長けている』」
と、こういうところに惹かれたご様子でしたが、
これなどは、「お母様」が感じられた率直な感想だったのだろうと思います。
しかし、このお母様方の反応は、私にとっては、ある種、目から鱗でした。
と言うのも、私自身が男子校出身なので、
男子校の先生と男子生徒の関係性、距離感、あるいは、そこにある信頼感や
安心感については、あまりに当たり前になってしまっていたからです。
少し話は飛びますが、(サーパスでの)男の子の面談において、私はよく
「男の子なんて、そんなもんです」と話します。
お母さんから、息子は「何度言っても聞かない」「同じ失敗をし続ける」
「なんだかよくわからないことに夢中になってる」
そして最後には、「幼い」と言われますが、
男子校の先生は、「それが男の子」と知っています。
そして、その男の子が、どうやって成長していくかも知っています。
ですから、女性から見たら幼い男の子に対して、男子校の先生は腹など立てませんし、
よくわからないことに夢中になっている子を見て、頼もしく思ったりするのです。
また、何度も同じ失敗を繰り返す子にも、「またやっとるわ」と思うことはあっても、
イライラしたりしないのです。
と、こういうわけで、これは(私の中では)当たり前すぎて、
感心・感動するポイントではなかったのですが、
改めて考えてみれば、確かに大切なことでした。
ご家庭として初めての中学受験の場合は、
男子校の先生は、竹刀を肩に担いだ熱血教師のイメージだったり、
お家にいらっしゃる、怒ったら怖いパパのイメージだったりしたのかもしれません。
それもあって、男子校の雰囲気や、男子のノリが、ウチの子には合わないのではないか?
と思っていた方もいらっしゃったのだと思います。
しかし、説明会が終わった後で、
「お二方とも、本当に楽しそうに生徒さんとのエピソードをお話してくださって、
どちらの学校さんも、こんな先生方ばかりなら安心感があるなと感じました。」
との感想をいただきました。
それぞれの学校の良さについては、過去のブログでも度々書いておりますので、
本日は、学校というよりも、「男子校の先生」に焦点を当ててみました。
