小学生の頃に通っていたサーパスに
大学生になってからバイトとして働き始めた
個人塾のため
通っていた頃と先生は変わらず
数人新しい先生がいるくらい
環境は通っていた頃と良い意味で変わらない
大好きな場所だったから
大好きな場所で大好きな人たちの下で
働けることが心底嬉しかったし楽しかった
働き始めて1年過ぎた頃、1人の先生に聞かれた
『ここに来てくれている理由はきっとお金じゃないと思っている。
サーパスが好きだから積極的に動いてくれていると思うんだ。
自分たちが貰ったモノを今の小学生にもしてあげたいという気持ちがあるからだと。
サーパスのどんなところが貴方を惹きつけ、そう動かしているの?』と。
即答できなかった。悪い意味ではなく。
私の中ではサーパスがサーパスだから、
が理由だったから。
でもそんな答えを求めてはいないことなど明明白白。
じゃあサーパスがもつ、不思議な魅力はなんなのか。
何がそんなに私を惹きつけるのか。
きっと色んな答えがあるけれど
私の中でしっくりきた答えは
人を見抜く力の凄さなんじゃないかと思う。
全生徒のエキスパートと言っても過言ではないくらい生徒よりも生徒のことを知っている。
時には親よりも知っていることがある。
別に好きな食べ物とか最近ハマっていることとかを当てられるということではなくて。
もっと本質的な、その人がもつ性格や癖など。
子供ながら、今でもそうだけれど
サーパスの先生には全部見抜かれていると思ってしまう。この人達の前で嘘なんかつけない。
誤魔化そうったってきっとバレるなと。
小学生の頃はたまにそれが怖さになる時もあったけれど(笑)
でもきっと『私』を『私』として見てくれている人がいる、
という安心感は相当にあったんだと思う。
自分がどんな人間なのか、それを自覚し言語化できる小学生なんかそういない。
でもこの人は自分を深く知ってくれているんだということは感覚として分かるのだと思う。
まだまだ未熟で10代始まったばかりの私にとって
自分のことを恐ろしいほど分かってくれている人のことを
自分を見てくれている人、見捨てず側にいてくれる人だと感じていたのかもしれない。
そんな人から貰う言葉は嘘も何もない真っ直ぐな言葉で、
当時の私にはそれが全てだった記憶がある。
大学生になり働いている今
先生達と近い立場になってみると
生徒の人柄、性格、癖、様々なことに関して
見抜き理解し対応するということの難しさを実感する。
そして当然生徒は1人だけではない。
多くの生徒、一人一人を見抜いていくことの
集中力と忍耐力、観察力は相当なモノだ。
あれだけ生徒1人に対してエキスパートになれるのは決して簡単なことじゃないと今思い知る
冒頭でサーパスの魅力とは人を見抜く力の凄さと言ったが、
その凄さこそサーパスの強みなんじゃないかと思う。
色んな生徒一人一人と最後まで向き合う精神力というか根気強さというかしつこさというか。
生徒だけでなく親に対しても同じだ。その凄さは偉大なものだ。
それら全ての頑張りがお金や実績欲しさから生まれるものとは到底思えない。
サーパスの先生達こそ、単に一人一人が
子供が好きで勉強が好きで、自分達のもとにくる人達の助けになってあげたい、
そんな純粋な想いを強く持って頑張っているのだと思う。
その想いがあるからサーパスの先生達の言動には嘘がない。
全てに意味と思いやりがあって、
いつだって私たち生徒と親と真摯に正面から向き合ってくれる人たちだ。
そんな先生たちの愛情を存分に貰った生徒だったからこそ、
自分も同じように返していきたいと思いこの仕事をしている。
今働いている他のバイトメンバーもきっと似たような想いでいるだろう。
そして先生達の言動の奥にある愛情をしっかりと見抜いているはずだ。
私は他の塾に通ったことがないため、他の塾の実態は分からないし
比較することはできないけれど
確実に言えることは、
サーパスという塾に出会えた子はすごく運がいいと自信を持っていえる。
そんな素敵な塾がより多くの子の居場所となること、人生の通過点となることを、
卒業生として心より願っている。