6年生の(保護者との)秋の定期面談が始まった。
サーパスでは、6年生の定期面談は4回あるが、今回は3回目の面談である。
お話しする内容は、(ザックリいうと)夏の様子と、ここから冬までの流れであって、
まだ入試スケジュールを確定させるわけではない。
冬の面談では、具体的に「2月1日にはどこを受けるか」といった話をしていくが、
入試まで100日以上ある今は、可能性や憧れを追って良い時期と考えている。
もちろん、勉強をしていないのに、
あるいは、本人なりには頑張っていても、我々から見て勉強が足りていないのに、
夢だけ見ているような場合には、今のままでは厳しいということを伝えていくが、
しかし、その足りていないところを並べて、
半年後の合格がすでに不可能であるなどと決定事項のように言う気はない。
今後、どういうところに気をつければいいか、何を改善したらいいかもお伝えする。
一方、色々足りていないことがあるからといって、
ご家庭で勉強をみてほしいとか、管理してほしいとか、そういうことでもない。
過去ブログでも書いているが、子ども自身の中に、勉強に向かう姿勢、心構えができれば、
大概のことは良い方向に向かう。
だから大事なのは、「勉強しなさい」とか、「それじゃ受からないよ」とか、
「そんなにやりたくないなら辞めたら!」なんて脅し文句でそれを促さないことだ。
かなり話が飛ぶが、僕は元々阪神ファンだった。興味のない人にはどうでもいい話だが、
応援していた鳥谷選手と能見選手が球団を出ていったところで、
阪神ファンについては休止中であるが、その代わりに、元々阪神にいた新庄さんが
監督に就任したときから、北海道日本ハムファイターズを応援中である。
野球好きにしか伝わらないと思うけれど、この日本ハムの雰囲気が、とても良い。
ヒットを打てなかったとか、そういう結果で(自軍の)選手を責めることもないし、
いいプレーをした選手のことは、他チームでも称賛する。
監督が選手のことをよく見ているし、人の意見もうまく取り入れている印象だ。
こういう良い雰囲気の中では、活気や積極性が自ずと出てくるように思う。
何でも好きなように、自由にやらせているわけではなく、
チームとして守るべきところ、約束事はしっかり徹底させようとしているが、
上からの一方的な押し付けや、結果を出せなかったときの懲罰などで
選手を縛り付けている感じがないので、それが今の時代に合っているのかもしれない。
さて、昨年のちょうど今頃、6年生の生徒たちから、
「面談で(ウチの)親はどんなことを(先生に)聞くの?」と聞かれて、
「ウチの子、全然成績伸びてない!って怒られたりね。」
なんて冗談っぽく返したのだが、その後の生徒たちの反応が驚きだった。
「はぁ?そんなこと言うの?」「先生たち悪くないじゃん!」
「成績伸びないのはウチらのせいじゃん!」などと言うのである。
正直、「そんな風に思っているなんて!」と、心中ひどく驚いた。
彼らは(外からはそう見えなくても)受験を、あるいは勉強そのものを、
ちゃんと自分事として捉えているんだ!
力が足りていない自分、だけどまだ本気でやり切れていない自分をわかっていて、
それをどうにかしたいと思ってはいるんだと、そんな風に感じられた。
「なおさら何とかしてやらにゃ!」
と思ったのが1年も前のことと思うと、にわかに信じがたいけれど、
またstruggle(奮闘努力する。「でる単」の最初にありましたね。)の毎日がやってくる。