「応用クラス」で大切にしていることは、
答えを出せるようになることとか、それに〇がつくこととかではなくて、
正しいアプローチというか、もっとストレートに言うと、
まずは、色々面倒くさがらない姿勢を身に着けることである。
書き出したら、あっという間にわかるのに、書くのを面倒くさがって、
頭の中だけでやろうとするから、こんがらがったり、イライラしたりする。
そのうち、つまらなく感じてきたりする。
3年生に向かって言うことではないが、少々厳しい言い方をすると、
算数を「解けるから好き」と思っている子は、
「解けなくなったら嫌い」に変わる可能性がある。
簡単な問題をスラスラ解くことに心地よさ(優位性)を感じているだけで、
解けなくなってくると癇癪を起こすようでは、算数好きとは言えない。
簡単に解ける算数など大した面白味も無くて、
むしろ、簡単に解けない算数、2日3日考えてもなかなか解けない算数、
そういうときこそ面白味や、やりがいを感じられるようになってほしい。
しかし、この意図するところは、効果が表れるのに時間がかかる。
さらには、その変化に注視していないとなかなか気づけない。
テストの点数が上がったとか、〇が増えたとかであれば、
結果が目に見えてわかりやすいのだが、そういうお手軽なものに飛びつくことを、
私たちは、むしろ良くないことと考えている。
だが実際、この意図(サーパスの姿勢)については、幼い子どもにも、
そして、授業を受けているわけではない親御さんにも伝わりにくい。
正確には、言葉として(論理として)は理解できても、
目先の得点や到達度を欲してしまう塾生の時期には受け入れにくいのだと思う。
なので、おそらく、こういう話が腑に落ちるときが来るとすれば、
受験後や、サーパス卒業後、あるいはもっともっと経ってからなのだと思う。
そして、もしかしたら、他塾で受験を終えた方が、
なにかのきっかけで、偶然サーパスのことを知ることがあったとしたら、
「そういう塾もあっていいわね」「そんな塾に子どもを通わせてみたかったわ」
などと思ってくれることがあるかもしれない。
まぁ、できることなら、塾生として通っているうちに、
意図が伝わってくれると嬉しいのだが。