さて、サーパスの第一志望合格率を、
高い合格率と思っていただけたかどうかはわかりませんが、
少なくとも、受験生全体の平均値(30%程度)よりは、はるか上であります。
ではなぜこのように合格できるか?ですが、
大前提として、一人ひとりに目が行き届くことが大きいと思われます。
例えば、6年生の秋以降、大手塾は毎月模試を実施していますが、
そこで1つの塾(業者)に絞って9~12月まで模試を受け続けると、
入試の出題範囲を一通り網羅できると言われています。
ですから、大手塾にお通いの方は、それを全て受けることで、
自分の、あるいは我が子の、弱点をあぶり出すことができるわけです。
そして、そのあぶり出した弱点や課題を克服できるよう、
各家庭で対策を取られるのだと思います。
しかし、サーパスのような個人塾の場合、
教える側(教師)が生徒一人ひとりのことを普段から見ているので、
わざわざ模試を受けなくても、その子その子の弱点について把握しています。
また、その弱点を補強する際、どのレベルまで仕上げなければならないのかを、
志望校の問題レベルに合わせて、あるいは、得意分野や他科目の状況を見ながら、
調整することができます。
(大問の(1)については全員正解できた方がいいと思いますが、
(3)や(4)まで全員が必要かとなると、そんなことはないわけです。)
その、弱点分析や、弱点補強をどこまでやらなければならないかの判断を、
家庭でやるのと、塾の教師がやるのとでは、やはり違うと思います。
他塾と比べて宿題の量も少なく、
テストの成績やクラスの上下で煽ることもしないのに、
むしろ全体平均の倍近く合格できている理由は、他にもいくつもあるのですが、
逆に言えば、もし他塾と同じことをサーパスがやっていたら、
その合格率にならないことだけは確かだと思います。
どうしても、「隣の芝は青く見える」ものです。
夜の11時12時まで机に向かっている他塾の子の話を聞くと、
ウチの子は勉強量が足りないのではないか!と不安になるのだと思います。
朝5時に起きて勉強している子の話を聞くと、
ウチの子はダラダラと寝過ぎなのではないか?
受験生としての意識が足りていないのではないか?と焦るのかもしれません。
他塾の宿題量を聞いたり、買い揃えている参考書のラインナップを聞いたりすると、
もっとやらせた方がいいのではないか?と思い、
他塾の親御さんがやっていることを聞いたりすると、
自分ももっと何かした方がいいのではないか!?と思われるのかもしれません。
親御さんには(勉強に関して)何もしてほしくない!
と思っているわけではありません。
しかし、先に述べたように、他塾と同じやり方やらせ方を選択したら、
きっとサーパスである必要はなくなってしまうように思います。
また、小説や漫画(ドラマ)に描かれるような受験勉強のやらせ方のせいで、
家族の関係が壊れていくようなことも起こってしまうかもしれません。
一つの例として、宿題量が少ないのに合格しているのではなくて、
宿題量が少ないから合格できているのかもしれませんよね。