サーパスから受験する子はいなかったのだけれど、
開成中学の入試がものすごいことになっていた。
開成は、言わずと知れた名門校、全国トップクラスの難関校であるが、
その入試結果がこちらである。
中でも、算数の平均点の高さが際立つ。
そして今年は、合格最低点(合格に必要な点)が237点(310点満点中)と、
実に76.5%も得点しないと合格できなかった。
確かに今年の開成の算数は簡単だった。
しかし、簡単と言っても、簡単ではない(☜変な日本語ではある。)
算数の力が足りなければ、十分難しい。
で、何を言おうとしているかというと、
この入試で236点だった人は、発表の時点で不合格であるわけだが、
(後に繰り上げがあったかもしれない。)
だからと言って、合格した人の学力と大きな差があったとは思えない。
違うテストをもう一度実施したら、合否が入れ替わる可能性も十分ある。
あるいは、得点が220点や210点…と、繰り上げの対象にならない子だとしても、
間違いなく猛者(もさ)であると思う。
その子たちの頑張りは、結果に関わらず、讃えられるべきだと思う。
また、開成の受験日は2/1で、合格発表は2/3の正午である。
つまり、その日のその時間まで初日の結果がわからない状態で入試を受けている。
そして、2/3になって初めて不合格を知った猛者たちが、
当然、大きなショックを受けているはずなのだが、
そこから再度、自らを奮い立たせて、入試の後半戦を戦う(可能性もある)。
これを小学生がやっているのだ。
讃えるどころか、尊敬するレベルだと思わないだろうか。
サーパスから受験した子がいない学校を例に出させていただいたが、
このことは、それぞれの子の受験においても当てはまる。
2/2、2/3の時点で、あるいは2/4の時点で、合格を手にしていない子が、
凛として戦い続ける姿や、試験会場に1人入っていく後ろ姿は、
頼もしくもあり、健気でもあり…
あの後ろ姿を見たことのある人にしか伝わらないかもしれないけれど、
グッとくるものがある。
蛇足となるが、
開成に届かなかった子も十分猛者だと思うという話をしたが、
その子たちが4日以降にどの学校を受験するか、
神奈川なら聖光を受験するという選択肢もあったのではないか。
そう考えても、今年の受験の厳しさが想像できるのではないだろうか。