受験まで残り半年のところで6年生が転塾を希望されてきたとします。
その子がもし成績優秀な子だとすれば、その子の入塾によって、
サーパスの実績はもっと増やせるのかもしれません。
実際、6年生になってからの、
「他塾に通っています。トータルの偏差値では、志望校に届いているのですが、
算数だけが不安です。算数一科目の入塾や、算数単科の講座はありませんか?」
という問い合わせは、過去にも何度かありました。
算数単科講座、特訓講座、難関校向け算数、〇〇中学対策講座…など、
そういうものを用意すればニーズはあるのかもしれません。
生徒数も増やせるかもしれませんし、実績も増やせるかもしれません。
しかし、なんだかサーパスっぽくないんですよね。
そこで来てくれた子たちもサーパスっ子に…と考えればいいのかもしれませんが、
なんとなく、最初から来てくれた子たち、フルに通ってくれている子たちを
大切にしていない感じがしますし、商売っ気が強すぎて好きになれないのです。
そして、これはおまけのお話になりますが、中学受験には親の関わりが必要です。
サーパスでは、親が子どもの勉強を(横につきっきりで)教える
ということを望んではいませんが、しかし、
中学受験には、というより小学生には、親のサポートが不可欠ですから、
親御さんにも良い伴走者であってほしいと望んでいます。
最近では、『二月の勝者』『みかづき』『翼の翼』『勇者たちの中学受験』などなど、
中学受験を題材とした本が多く出版されていますので、
読まれている方もきっと多いことと思います。
あれらを読んでゾッとした方もいらっしゃるかもしれませんが、
実際問題、親の関わり方によって、
中学受験が良いものにも良くないものにも変わってしまう
というのは紛れもない事実です。
サーパスに来れば、親子バトルが無くなる!などとは言えませんが、
今年の2月のブログで紹介した日経新聞の記事
『合格発表 どんな結果にも優しさを』
のような局面で、あるいは、もっと前段階で、
戦略を一緒になって考えたり、ご相談に乗ったりすることは、できると思います。
一方で、どの学校なら受かりやすいかのような、テクニカルなアドバイス、
ある意味、無機質なアドバイスなら誰に対してでもできますが、
その子その子、その御家庭その御家庭に寄り添った話となると、
ある程度長い期間かけて、そして腹を割ってお話ししたことがないと、
難しいのではないかと思います。