来週より3年生の算数の授業が始まります。
毎年、そこで痛感するのは、それまでの計算力の差になります。
サーパスが始まるのはここ(3年生の秋)からですが、
勉強はすでに始まっています。
算数の勉強での大切な時期はいくつかありますが、
やはり、小学校1~3年生の学習が、すべての土台となっていて、
非常に大切なものとなります。
たとえば足し算。たかが足し算ですが、スピードはかなりの差になっています。
どれだけの量をこなしてきたかが差になっています。
もちろん数をこなせばいいわけではないです。
どんな勉強も、考えていなければ希薄なものになってしまいます。
足すというイメージをきちんとつけたものとして訓練しているか、
繰り上がりを大切にして書き入れているか、そのあたりが差になるかと思います。
イメージなく、作業で足し算をしている生徒は、
その後、掛け算を習った後に、3×3=6、3+2=6
なんていうミスをよくしてしまう生徒になる印象があります。
ただ、足し算がずっと出来ない、
あるいは、足し算が今後もネックになる、ということはあまりありません。
それに対して引き算。これが重要です。
繰り下がりの引き算をどんなふうに考えているか。
これが算数の入り口で最も重要な部分です。
簡単な例を挙げますと、13-7という計算をするときに、
どういった考えで答えにたどり着いているか。
実はこの考え方にはいくつもの考え方があります。
3年生の段階で引き算があやしい生徒には
13-7を10-7+3と考えるように導きます。
前提として「10」になる数の組み合わせ、
1+9、2+8、3+7、4+6、
この組み合わせがしっかり意識できていないと、引き算はうまくいきません。
お家の方も含めて、学校の先生、公文、そろばん、など
教わった人によってその考え方は違うものかと思われますが、
もし3年生の計算が始まって苦労していることを認識した場合は
急がば回れではないですが、根本に立ち返って
「10」になる数の組み合わせを徹底することが
結果的に近道なのではないかと思っています。