以前、サーパスでも講演会を開いてくださった教育ジャーナリスト、
おおたとしまささんの著書、中学受験「必笑法」、
読まれた方も多くいらっしゃることと思います。
発行されたのが3年も前なのか!と(時の流れのはやさに)愕然としますが、
当時、その発行のタイミングに合わせて書かれたブログがこちらです。
https://ameblo.jp/toshimasaota/entry-12427002102.html
『第一志望校の入試本番前日に、入試問題をこっそり見せてもらえると言われたら、あなたはそれを見るでしょうか。子供に見せるでしょうか。ちょっと真剣に考えてみてください。
答えがYESなら、あなたはすでに「中学受験のダークサイド」に堕ちてしまっている可能性が高い。誘惑はわかります。でもそれは単なるズルです。子供にズルを教えるために中学受験をしているのでしょうか。そんなはずはありません。目的のためには手段を選ばない姿勢を身に付けさせたいのでしょうか。そんなはずもありません。
中学受験勉強の目的は、どんな手段を使ってでも第一志望に合格することではなく、定めた目標に対して努力を続ける経験を積むプロセス自体のなかにあります。さらに、どんな結果であれそれを最終的には前向きに受け入れ、人生の新たな一歩を踏み出す姿勢を学ぶことにあります。
つまり、自分の努力で自分の人生を切り拓き、仮に結果が100%の思い通りでなくても、腐ることなく歩み続けることのできるひとになるための経験なのです。12歳にして「生き方」を学ぶ機会を自ら設けることなのです。』
今日は、過去問演習の日でした。
大学受験をしている卒業生にとっては、共通テスト2日目でしたね。
結果を見たら、あるいは、自己採点してみたら、
期待していた点数に届いていないようなこともあるかもしれません。
こんなとき、周りの大人には、「ほら!ちゃんとやらなかったからだ!」とか、
「どうしたの?」「勉強してなかったの?」なんて言葉をかけて欲しくないです。
そんな言葉は、子どもをちっとも前向きにはしません。
出てしまった結果は、出てしまった結果でしかありません。
過去を変えることはできませんから、ここからどうするか、何をしたらいいか、
まだやれることはある。ここからでもできることをめいっぱいやろう!
とするしかないのです。
いいですか!まだまだここから!常に、いつもここからです!!!
ちなみに、罵られ、なじられたことで、悔しい!と奮起できるタイプは、
そもそも優秀だったり、自分の実力に自信の持てているタイプであるそうで、
そうではないタイプにネガティブな声かけをすると、
もっとヤル気をそいでしまうという研究結果があるそうです。
(毒のある表現を使いますが)昭和生まれのオヤジは、ついつい、
「悔しいと思わないのか!」と毒づきますが、
相手によって、全く逆の効果になってしまうことを御承知おきください。