本音を言えば、受験を考える年齢のはるか前。
国語の基礎とされる読み書きの能力は、
小学1年生あたりから、じっくりと育てるべき力なのかもしれない。
それくらい丁寧に、根気よく向き合うことが求められる科目だと思う。
なのに、その頃には、あまり見向きもされていない。
読んだり、書けたりすることは、できて当たり前。
そんな風潮があるように感じてしまう。
出来るようになったとしても、「ようやく出来るようになったか。」
出来なければ、「うちはまだ、こんなこともできない。」
読み書きの能力自体が、かなり低く見られているように感じてしまう。
では、その頃は、どんなことがすごいことなのか、というと・・・・
もう、九九が言えるなんてすごいね!
こんなに難しい漢字を知っているの?
都道府県や県庁所在地をこんなにたくさん知っているなんて!
英検〇級に合格!?
目に見えることや、先取り学習ばかりが、脚光を浴びがちだ。
もちろん、これらはすごいことだし、褒めてあげるのは悪いことではない。
ただ、それだけになって欲しくないと、心底思う。
当たり前だと思われていることにも、スポットライトを当てて欲しい。
九九も、漢字も、県庁所在地も、
覚える時期にしっかりと覚えてくれれば、全く問題はない。
例えば、就職活動で「僕は小学1年生の頃には、九九が言えました!」
なんてことを、アピールできるだろうか。