基本問題を中心に扱う土曜日クラスは、
レベルとしては誰でも参加しやすいクラスなのですが、
土曜日は野球やサッカーなどの習い事と重なるので、参加できない!(しづらい)
という声が毎年聞こえてきます。
実は、そのことを相談してくださった方には、来られる週だけでもいいですよ!
と、お伝えしているのですが、今年は土曜日の雨率が高く(^皿^)
今のところ、毎週参加率が高くて、ありがたい限りです。
さて、サーパスのプレスクールは、算数一科目でおこなっておりますが、
サーパスが大事にしている、その『算数』について、今日はお話ししていきます。
「つるかめ算」を例に挙げてみます。
<例題> 150円のシャーペンと、80円の鉛筆を合わせて20本買ったら、
合計金額が2160円でした。シャーペンは何本買いましたか?
この「つるかめ算」は、中学受験をする子にとっては、代表的な問題だといえますが、
中学受験をしない子、すなわち塾に通わず、公立小学校から公立中学校に進学する子は、
教わる機会が(基本的に)ありません。
そして、中学生に入ってからは、この問題を「方程式」で解きますが、
その際に「つるかめ算」という呼び名はもう出てきません。
いよいよ本題です。
この「つるかめ算」について、「方程式」で解いたら簡単に解けるのだから、
さっさと「方程式」を教えてしまえばいいのに…という意見が昔からありますが、
サーパスの『算数』は、そういう安易で便利なモノ(テクニック)を、
むやみに子どもに与えることを良しとしていません。
安易で便利なモノを手に入れると、ついついそれに頼ってしまい、
どんな問題でもそれに当てはめようとしたり、
うまくハマらない問題については、よくよく考えもせずに諦めたり…
と、むしろ思考力を奪ってしまうことに繋がることがあるからです。
ちなみに、この「つるかめ算」は、中学受験塾では4~5年生で教えますが、
その際には、式だけで解く方法や、面積図を使って解く方法などを教えます。
しかし、その解き方さえも一歩間違えると、安易で便利なだけのモノに成り下がります。
サーパスでは、この問題文を読んだ後に、
シャーペンと鉛筆を合わせて20本買ったと書いてあるけれど、
もし150円の鉛筆だけ20本買っていたら、
150円×20本で3000円かかるはず…。
だけど、実際は2160円だったということは、
3000円−2160円=840円の違いがあるぞ!
この違いはどうして起こったのだろう?
と、「つるかめ算」の解き方を教わっていなくても、
こういうことを自分で考えられるようになって欲しいと願っています。
サーパスの算数科が大切にしているところが伝わりますと幸いです。